Tacopyonの脳みその中、ちょっと見せます

完璧にサボりモード。。

日本酒業界の苦悩

2006-03-28 14:52:58 | お仕事お仕事
今年、酒税法の改正により酒類全般の価格が変わります。
今まで酒類別に税率が定められていたものが、酒質(って言うか、製造方法別?)に統合される事に伴う税制改正です。

それにより減税になるものもあります。
主だったところではビールと日本酒ですな。

しかし、ビールに関しては大瓶換算で約1円の減税です。
現在、既に希望小売価格が無い状態で、店によって若干ではありますが卸値も違っています。
問屋では1人のセールスの持ち場を増やした人員削減や、輸送に対しての燃料代UPなどにより、既にコスト切り詰めの限界を超えた状況に陥っています。
その状態で下げられるかどうか微妙なトコロです。

更に問題なのが日本酒です。
一升あたり30円以上の減税となります。
しかし、これは表面上の金額です。

実は、中小の酒蔵は優遇税制の恩恵を受けています。
ちなみに、新潟県の酒蔵は全て中小の規模と考えて貰って間違い無いです。
その税制のおかげで成り立っている蔵が大半です。
今回の日本酒の減税に隠れておりますが、その優遇税制が廃止されます。

税制面で優遇されていても潰れて行っています。
潰れないにしても、黒字の蔵はえっらい少数です。
私が学生の頃は新潟には110を超える蔵がありました。
そして新潟に帰ってきた年は108蔵だったと思います。
んで、その数年後には102蔵になり、現在は97蔵です。

蔵の規模毎に違いますが、税制面でどれだけの金額が優遇されているかは知りません。
しかし、事実上の酒税据え置きだと思って下さい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿