名古屋生活クラブ:スタッフルーム

日々思い、感じ、考えていることを綴ります。

ビスフェノールS

2013年03月18日 | 日記

新山と申します。2回目のブログです。私は以前に配達員便りでビスフェノールA(BPA)という化学物質について連載していました。BPAは、プラスチック製哺乳瓶や缶詰の内面塗装などに使用されており、内分泌系への影響が懸念されている化学物質です。最近の研究では、乳がん、前立腺がんとの関連が示されており、ごく微量で胎児に悪影響があることが分かっています。詳細は、小冊子・買うまえに「お母さんたち、気をつけて!」2を是非ご覧になって下さい。

 今回は、このBPAに関連する情報をご紹介したいと思います。

アメリカとアジア7カ国の尿中のビスフェノールSの存在と暴露(Liao Cほか、Environ Sci Technol. 2012 Jun 19;46(12):6860-6. doi: 10. 1021/es301334j.Epub 2012 Jun 7.より)

多くの消費物に使用されているビスフェノールA(BPA)は、その有毒な影響が懸念されるにつれて、次第にビスフェノールS(BPS)のような化合物に取って代わってきている。しかし、ヒトの実例に基づくBPSのデータは限られている。この研究では、アメリカ、中国、インド、日本、韓国、クウェート、マレーシア、ベトナムの一般人から選択された315の尿サンプル中の総BPS濃度がHPLC-MS/MSにより分析された。BPSは、尿サンプルの81%で検出され、定量限界(0.02ng/mL)以下~21ng/mL(平均0.168ng/mL)の範囲の濃度であった。尿中のBPS濃度は各国間で異なっていた。日本は最も高い平均値(1.18ng/mLまたは0.933ug/g Cre)であり、次いで、アメリカ(0.299ng/mLまたは0.304ug/g Cre)、中国(0.226ng/mLまたは0.223ug/g Cre)、クウェート(0.172ng/mLまたは0.126ug/g Cre)、ベトナム(0.160ng/mLまたは0.148ug/g Cre)であった。日本を除くアジア諸国の尿中BPS濃度の中央値は、同じ尿サンプルで以前に報告されたBPA濃度の中央値より1桁低い値であった。BPS濃度は、性(男性と女性)、年齢(19歳以下、20-29歳、30-39歳、40-49歳、50歳以上)、人種(白人とアジア人)の間で有意な差はなかった。簡単な薬物動態による尿中濃度の根拠に基づき、BPSの一日当たりの摂取量が評価された。BPSの一日摂取量の中央値は、日本、中国、アメリカ、クウェート、ベトナム、マレーシア、インド、韓国の順に、それぞれ1.67、0.339、0.316、0.292、0.217、0.122、0.084、0.023ug/人と評価された。これは、ヒトの尿中のBPS濃度を報告する最初の研究である。(※尿の量は個人差があるため、尿中に含まれるクレアチニン1gに対して換算した容量)

いかがでしたでしょうか。私たちの知らないうちに、ビスフェノールAの代替としてビスフェノールSという化学物質が使用されています。その危険性についての詳細は不明ですが、BPAと同じように環境ホルモン作用があることが分かっています。こういった姑息な手段については日本の対応は早いですね…。


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