かみかみの徒然草

たっぷりの笑いにちょっぴりの涙と怒りをスパイスに、毎日を心豊かに生きよう~

装いは自己アピール!?

2006-06-25 19:32:55 | 読書
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ゴトウさんの記事を読んでいたら、私もとっておきの一冊について書いてみたくなりました。
大学時代、授業の合間、ヒマだったので何気なく買ってしまった一冊。
気取ったファッション論でも展開するのだろうか?と半ば意地悪な気持ちで読み始めたのですが、着ることについて真摯に追求し続ける光野さんの姿勢が窺える一冊でした。
服の着方に行き詰った時、必ずこの本を読んで原点に立ち返ってます。

何を伝えたいのか?自分はどんな人間なのか?
そんな自己表現の表れとしての「装い」。
その日の気分に拠る所が大きくて、ここまで考えて服を着たことがなかった。
中学・高校はずっと制服で、大学に入って急に私服になったため、一体何を着ていいのかわからなかったあの頃。
ノンノを専らの愛読書としてとにかく真似てみたり、被服学科のオシャレな女の子たちからセンスを盗んだりと、今思えば色々と迷走していたな~
当時は被服学科に間違われるのを目標にしていたのですが、何とも無謀な企み(笑)

こうして、当時は雑誌や道行く人たちから色であったり着方のセンスを学んだりしていたものですが、そういった視覚的なモノから感覚を養うことにそろそろ限界が来ていた頃、光野さんのこの本を知りました。
自分を知ってからワードローブを組み立てる。どういう服を着ている時が気持ちよくいられるか?など。
雑誌がその時の流行・他人にどう見らるか?によって切り口を変えてくるのに対して、光野さんは全く違う視点から「装い」を捉えていく。
自分にとっての『ベーシック』をいかに確立していくのかがこの本の狙い。
着回しや色合わせといったテクニック的なものではなく、内面から自分のスタイルを確立させる光野さんの考え方には目からウロコ落ちました。

「おしゃれ」という言葉はともすると、皮肉を込めて言われることがある。
時々、褒めているようでチラリと皮肉を覗かせていて、複雑な思いをする。
でも、ファッションがその人の人間性や内面を映しだしているという事実に気づくと、少し気が楽になりました。
それにしても、ホント、「人は見かけで判断してはいけない」と言われますが、見かけである程度その人のキャラクターや生き方が出ていて、決して油断出来ないですね

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2 コメント

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着るって (ゴトウ)
2006-06-26 00:06:02
かみかみさん、おっしゃる通り、着ることってその人の内面まで出てしまうことですよね。大切。衣食住にきちんと自分のスタイルができるようになって、やっと一人前になるのかもしれませんね。
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奥深いですね・・・・ (かみかみ)
2006-06-26 22:27:48
私もまだまだ人生の途上で模索中という意味では半人前です。

いつかは装いに、一人前である自分が出てくるといいなと思ってます。
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