八ヶ岳山麓の暮らし

標高およそ1,200mの八ヶ岳山麓で、見たり聞いたり経験したことを気ままに書いています。

山のキノコとその食べ方

2017-10-13 06:46:54 | 日記
 朝の最低気温が10℃前後になると、当地では“ジコボウ”の名で親しまれているハナイグチというキノコが採れるようになる。このキノコは、松の毛細根と共生する菌根を作って地上にキノコを出現させるもので、松林がキノコ狩りの適地でもある。

 キノコ採りが好きな妻は、一日に二度三度出かけては袋一杯にジコボウを採って来る。玄関先でキノコの一本一本、泥や落ち葉を払いハサミで地中部分を除き、そして台所でよく水洗いして鍋で煮こぼすまで、一連の下ごしらえに費やす根気にはいつも敬服する。ビニールに袋詰めし冷蔵庫や冷凍庫に保存しておけば、食べたい時に食べられるし、地元の知人にあげたり都会に住む子供たちに送ることもできる。

 ジコボウは独特のヌメリがあり、味噌汁、そば・うどん・ほうとう、そして年配者には懐かしい“すいとん”の具にすると美味しい。また妻が地元の友人から教わったラッキョウ酢などの甘酢に漬けた後で、ポン酢醤油とカツオブシの大根おろしはなかなかの味だった。白米のおかずにも合うし、酒の肴にも合うこと間違いなし。こう書いてみると、地元の人がジコボウを好む理由は、キノコの中でいちばん食材としての用途が広いのではなかろうか。

 気温が10℃を下回るようになれば、地中の埋倒木を栄養源とするチャナメツムタケの発生が期待できる。チャナメツムタケは、ジゴボウ同様、これまた用途が広く美味なキノコである。そして、枯れ幹や倒木、切り株にできる腐朽菌でもあるクリタケも採れるようになる。こちらは炊き込みご飯として、シーズンに何度かわが家の味となる。また今年(2017)初めて作った、クリタケ、チャナメツムタケ、ムキタケを一緒にし、酒、砂糖、醤油少々に生姜の千切りを加えた煮つけは、美味で新たな定番になりそうだ。

 そして初冬、最低気温が氷点下近くになり赤松と広葉樹の混生林で稀に採れるシモフリシメジは、“香りマツタケ、味シメジ”と賞賛されているように、炊き込みご飯としてシーズン最高のご馳走だ。これは私も妻と一緒に採りに行くことにしている。春の山菜と同様、秋のキノコ採りは食べてよし、そして人にあげても喜んでもらえる地域ならでは自然の食材だ。加えて妻にとっては、この時期、自分だけが知る採集ポイントを見回って見つける楽しみな季節にもなっている。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« シルバー川柳 | トップ | モミジする季節 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事