【甘露雨響宴】 The idle ultimate weapon

 かんろあめひびきわたるうたげ 自作涅槃長編活劇[100禁]

ALLION【73】リツコのモノサシ

2010-05-05 | 4-1 ALLION




 ALLION【73】 


「脳の嗜好の選択はそうだった ってことだ。芯はどっちでもいい
 しかし、リツコにそれは酷だ。だから敢えて脳の嗜好指示に支配
 されていましたってこと。それでもリツコを待つのも、今お前が
 言ったように突っ込んで対峙するのも両方考慮した上で、前者を
 取ったものを、前者を選択した原因は事実を引き伸ばしていたと
 言われて降参した。わかった?」

「うん、そこよ、イーギンはリツコに理想イメージなんて見て
 ないでしょ?必要ないし。けどリツコはイーギンに妄想して」

「俺に?理想イメージを俺に押し付けていた?」

「そう。それが叶うまで答が出せないの!100%依存型のコは
 自分の描いた通りじゃないと絶対にうんって言わないわ?」

「それ...どういう意味だよ?」

「だからあれよ、私ってぶすだからって言ってそんなことないよと
 返ってくるのを待っている。序によろしければ、美女なのに何を
 言っているの?と言われたい。そうだねぶすだねなんて返す人は
 そういないでしょうけど、そんなことないよ、は言えても 美女
 なのにってオマケ言えない場合あるじゃない?」

「 ...待てよ...デイジー・リベンジか?」

「思い出したわ?リツコはデイジーそっくりね?デイジーは」

「ああもうわかった。よくわかった」

「イーギンそんな100%依存のコと今まで付き合ってないから免疫
 ないからそんなこと言うのよ。それで今辛苦。私は給湯室化粧室
 廊下酒宴...そういう目に遭ってるわ?だからそこで、美女なのに
 って相手が欲しがっている最終言葉を言わなかったら、こっちが
 それを言うまでしつこい。絶対引かない。ぶす美女だけじゃなく
 性格にしたって仕事のミスにしたって彼のノロケにしたって全部
 そうなのよっ!彼女たちの逆 とまでは言わないけど...イーギン
 がリツコの理想イメージになる!までリツコは引かない、それが
 叶うまでずっと待っている」

「 ...。」

「ここで蓋を開けなきゃ、ふたりで永遠待ってるわね?本心に
 当たらず触らず。それも蓋を開けてみないとわかんないけど」

「リツコの理想イメージって...何だよ?」

「リツコしか知らないでしょ。けど、愛に満ちてない妄想に
 居るっていうだけでせっくす絡むでしょ?男絶えないから」

「だからと言ってリツコのモノサシ、理想イメージの肉欲に
 応えても意味ない?するなら肉欲ではなく性欲になって、」

「リツコのモノサシ?」

「抱きたい は誰にでも思う。しかし着服と裸は違うって話
 抱きたい はリツコに関わらず着服の話...ハグじゃなくて」

「それがリツコの理想イメージじゃないから」

「そう。しかし、それを果たしても俺が続かない。俺が肉欲で喜ぶ
 男なら問題ない。そこは、リツコに限り の なんちゃって肉欲
 だって無理だ。無理だから結果を待っていたんだ今」

「 ...妄想同士なら肉欲は簡単よね...そうね」

「俺が緩和したとしよう、リツコはどうなると思う?」

「え... 」

「俺のいない夜に平気で嘘ついて出て行く、アレキサンドルの兵隊
 に社長夫人然として命令出来るそんな根性持ってるだろ?しかも
 セディックはあっさり捨てた。今も他所には男数人」

「うう...そ...うね」

「ただでさえ甘い俺が寝首取られる」

「どういうことよ?」

「そのまんまだよ、寝ている間に殺されるかも」

「ふふ、殺されるって...イーギンがいないと擁護者が」

「違う、夜襲されて色で落とされるってこと」

「あ... 」

「や、リツコが俺を色で落としたと思ってしまう。それ最悪」

「落とされる?」

「自分を愛してる男を色で動かすのは簡単...と」

「そうなの!イーギンが私を好きじゃないから動かせないの!
 わかったわ?私イーギンが寝てるときに襲う!いい方法ね?」

「頭痛い...お前なあ...まあ、いい。船長にそう言っとく」

「は?何?」

「だから、船長自身が拉致に来いって」

「履き違えないで!?それは100%依存の人の話!そんなことされ
 たら、ううん、そりゃあ白馬に乗った王子様がオフィスで同僚が
 見ている前で掻っ攫いに着てくれたら夢のよう。なんて絶対っに
 ごめんだからっ!!」

「絶対に逃げられないためにはするだろうな船長は。お前の気持ち
 がわかったら意気揚々で拉致出来る。白馬は城にあるしなあ?」

「ちょっあのねっ!真面目に返事しないでっ今から会いに行く
 って決定だから、いくわよってくっ!それでいいでしょ?!」

「だから今後の話。まさかまた行方不明になるつもり?」

「あっ...え...つもりもなにも船に戻ることは決定してない」

「それはいいよ、そうじゃなくて船長とのコンタクトだ」

「だめっ!」

「な んだよ...ダメって...その頑固さはナニ?」






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