【甘露雨響宴】 The idle ultimate weapon

 かんろあめひびきわたるうたげ 自作涅槃長編活劇[100禁]

KEITH【107】下界から避難

2009-12-06 | 4-0 KEITH




 KEITH【107】 


屋敷に戻って―俺はルナルーを労うもせず、解放した。

直ぐにアランが寄って来て、ラスボスはアレキサンドルだ。孫娘には甘いよな。けど、これ幸いだったのだろ。と言った。

「 ...やっぱり...事前連絡貰わないと驚くって」

「本当だ。アレキサンドルも馬鹿だ、これでは逆回転始まる」

「 ...だよな...本当に馬鹿だ。会話のキッカケ作ってどうする」

「俺から言っとくよ。こっ酷く」

「頼む。これはきっといい方法だが、予め、俺が知らないでは
 『Golden wheat』の敵対視や害虫を探すだろ、話にならんと。
 それと、この程度にしてくれと。ごうかんとか奇襲とか...離婚
 成立になったところで尾を引くようなものは皆で具合悪くなる」

「勿論だ...が、まあルナルーの外出は冠婚葬祭だけだろうけど」

「本心言えば、その頻度ないといい。今で十分だ」

「それは言えてる」






家の中にアランが入るのを見送って―俺は玄関先の椅子に座った。

喪服だというのに家の中に入る気にもなれず...何だか疲れた...。

暫く経って―着替えて馬で新しい農夫たちの様子でも見に行くか。と腰を上げたとき、そこにユリウスがいた。

「春だなあ 田舎は気持ちがいい」

俺の前で阿呆面して伸びをするユリウスは既にシャツとジーンズ。

「いつ?!車は?!」

「ねえよ。お前の車のトランクの中にいた」

「うそつけ」

「うそだよ。空飛んで来た」

「 ...わかった。ジョージアは今日は農園にいるぞ」

「ジョージアに用事は夜ですう」

「 ...寝る相手に困らなくなってよかったな」

「四の五の言ってないで中に入ろう。着替ろ」






家の中に入ったつもりが―そこは船の中の自分の部屋。

「!」

俺より先に入ったユリウスが振り返ってにっと笑った。

時空を超えた―そうか。本当に空飛んで来たんだな。はは...。

しかし、何で?

「少しばかり下界から避難させとこかなと」

「避難?...何かするのか?」

「ちょっと農夫の中に不穏因子発覚したから掃除をね。そんなこと
 になるとボスが出て来ないわけにはいかない。闘争中に、お前が
 死んだは困るので安全地帯」

「 ...そうか。ありがとう」

「のな、言っておくが、お前は一度死んでるんだから、残ってる人
 たちは?とかガタガタ言うな?幽霊にそれ言う権利はない。幽霊
 だから『Golden wheat』のボスなんだ」

なんかむかつく...。

「言われずとも判ってるよ」

「そうか。今朝から遣るつもりだったが、葬式が入ったから、ずれ
 込んだ。お前は葬式が終わったら直ぐに俺が連れ出して農場には
 いなかった」

「わかった」

「ここに居ても暇だろうから着替て厨房行ってもいいぞ」

「そうするよ...いや、その前に仔細を、」

「あ、配送ミス。ミスって軽いもんじゃないけど平和な農園の中に
 騒ぎ起こる前に拉致投獄...密入国者の中に殺人犯がいて、それは
 カジノゲーム職人に配送予定が、何故か『Golden wheat』しかし
 何故か ではなく内部の誰かがそいつを生かしたってことだから
 その配送弄ったヤツも一緒にゲーム職人配送。ゲーム職人っての
 はグラディエイター」

「更に意味わからん」






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