【甘露雨響宴】 The idle ultimate weapon

 かんろあめひびきわたるうたげ 自作涅槃長編活劇[100禁]

ALLION【112】公園のベンチ

2010-05-06 | 4-1 ALLION




 ALLION【112】 


「何を気にしてるんだよ、我侭家出娘が」

「 ...ギーガは何て?」

「黙って了承、殴られたけど」

「 ...かわいそうに」

「思ってねえくせ」

「 ...大変よね」

「お前のせいだ」

「あら」

「わかったよっ、俺のせいだっ」

「でも、殴られただけでしょ?何も」

「あのな、俺は次の更新で何されるのか楽しみだっ!」

「何年...後?」

「来年の春」

「まあ、もう直ぐ」

「 ...。」

「私を船に連れて行くために戻って来たの?」

「そうだ。」

「可哀相に... 」

「すっ呆けんなっ、ああ、そう、俺はずっと可哀相だっ」

「リツコとはっきりしないからよ、いつまでも」

「 ...。」

寒う。と言って可愛い笑をしてエヴァはイーギンに絡みつく。

「あ、どうなの?リツコの元彼、トウキョウの彼のこと」

「それなあ...参ったよ..元々ブローカーで...『クワロフス』じゃない
 がマフィア絡んでるだろうことは見当ついてたが、この前のお前
 んとこの会社の社長と同じだ、密輸海賊船に」

「え?絡んでたの?元彼、」

「裏まで調べてみれば、そういう仕事でサ・ナールに上り詰めで...
 この前の事件で...我身可愛いのそういう野郎のすることって仲間
 割れや裏切り...その渦の中に消えた」

「き...えた?!宇宙に?」

「海賊船には乗ってない。その後あの事件に絡んでた
 地上に居るマフィア野郎たちの揉め事の中で死んだ」

「 ...え」

「だからそれは白紙に戻った。や、マフィアに絡んでた
 んだからサ・ナールだろうとリツコは渡さなかったよ」

「 ...リツコには?言ったの?」

「いや。俺が知っているなんてヘンだ?言うつもりもない。しかし
 リツコが元彼に会いに行くと言い出したらそんなの無駄足だから
 そうなったら言うけど...そんな昔の話はしないしな」

「それ最近?だってその事件から1ヵ月弱経ってる」

「いや、あの後直ぐ。俺が知ったのも直ぐ」

「じゃあだったらイーギン、リツコと直ぐ進展出来たっ!」

「 ...してねえ」

「だるっ!」

「るせえ」

「まあだアクション起こさないで放置プレイ続行!?」

「お前なあ...その方がいいだろ?お前だってそうだ?さっきのアレ
 で重々っ。こっちが何をしようと、そんなのあっさり無視こいて
 てめえの決定を貫くだろうがっ」

「私はそうだけど、リツコは私じゃないじゃないわ。イーギンから
 声掛けられるの...昔はイーギンが厭だったかもしれないけど今は
 違うかもしれない。待ってるかもよ?!」

「ひと言多い」

「あれから他に何かあった...?」

「 ...いや、何も」

「浮気続けてるの?」

「結婚ねえし恋人でもない、浮気って言うの?と言われますっ」

「でも、ソウシはイーギンをパパだと」

「それだよなあ。リツコに好きな男がいるなら好きなところに行け
 ばいい、しかし、そんなのに連れまわされるソウシを思うと絶対
 結婚に持ち込みたい。のかどうか...それに、そういうの、リツコ
 に詰めたところで、お前のようにははっきりしない」

「あ」

「何だ?」

イーギンとエヴァは真夜中の公園のベンチに座り込んでいた。






ALLIONもくじ ALLION【113】につづく。





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