光速度不変の原理はそれまでの物理の常識をくつがえしました。イギリスの物理学者、ロ-レンツは「ロ-レンツ収縮」なるものを提案しました。これは、「物体は、その進行方向に、物指しもろとも縮む」というものです。物指しも縮むのですべて不変に見えるというアイデアです。しかし、アインシュタインは次のように解釈しました。任意の慣性系で光速度不変の原理がみられることは任意の慣性系で物理現象が同等に観測されていることの1断面である。実は任意の慣性系で、物理現象は同等に観測される。電磁気現象も熱力学現象も等しく観測されている。