大根おろし相対論
昔のことです。大根おろしはおろし金を器に固定し、大根を動かして作っていました。このやり方を「大根加速式」と言います。時代が進み、別のやり方が生まれました。逆に大根を固定し、おろし金を動かすのです。この方式を「おろし金加速式」と言います。ところで、できる大根おろしは双方とも全く同じで区別できないことがわかりました。そのため、どの大根おろしが「大根加速式」で作ったのか判らなくなり、ついには「大根加速式」のものはなくなったという人もいます。そうして、「大根とおろし金が相対的に加速度運動すると大根おろしができる」という事実だけが残りました。「おろし金加速式」の登場で「大根加速式」の存在が不必要になったのです。
昔のことです。大根おろしはおろし金を器に固定し、大根を動かして作っていました。このやり方を「大根加速式」と言います。時代が進み、別のやり方が生まれました。逆に大根を固定し、おろし金を動かすのです。この方式を「おろし金加速式」と言います。ところで、できる大根おろしは双方とも全く同じで区別できないことがわかりました。そのため、どの大根おろしが「大根加速式」で作ったのか判らなくなり、ついには「大根加速式」のものはなくなったという人もいます。そうして、「大根とおろし金が相対的に加速度運動すると大根おろしができる」という事実だけが残りました。「おろし金加速式」の登場で「大根加速式」の存在が不必要になったのです。