どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(1)

2006-01-16 08:11:40 | 書評

 今回は、犬に関する名著『犬のディドより人間の皆様へ』(草思社)から。

 この本は、犬好きの人なら読んだことありますよね。
 でも、1994年の初版ですから、もう忘れかけてますかねえ。

 表紙のカバーに、

 ディド=著 協力=チャップマン・ピンチャー 中村凪子=訳

 となっているのが面白いですねえ。
 そう、犬のディドが書いたことになっているんです。そして、代作者として登場するのが飼い主のピンチャー氏。

 彼は「チャップのまえがき」の中で、この本の著者がディドであることを、税務署員にどう納得させるかといったことを書いていますが、あらためてイギリス流のユーモアに笑わされます。

 ところで、訳者あとがきで「犬が語る犬のすべて」と要約されているこの本、犬についてのすぐれた観察と科学的な裏打ちがあって、私の大好きな一冊になっているのですが、「でも、私の知っているワンちゃんで、ディドの分析では説明しきれないのもいるぞ」・・と思うこともあるのです。

 そんなワンちゃんや、ネコちゃんや、小鳥や、さまざまな動物が顔見せする小説を、おいおい書いていきます。

 どうぶつ・ティータイム第一回は、このへんで。

 また読んでね。バイバイ。

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