goo blog サービス終了のお知らせ 

どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

芭蕉の名句㉑ 『岩にしみいる蝉の声』

2025-03-09 02:16:00 | 俳句

「閑さや岩にしみいる蝉の声」

 

この句もよく知られている。

奥の細道の中でもトッップ10に数えられる名作だ。

 

若いころ山寺を訪れたことがあるが、岩と樹木で覆われた急な階段を登りつめると遥か下方に今降りたローカル線〈仙山線〉の駅が見えた。

芭蕉が登ったころは階段途中の出店もなかっただろうから、一歩一歩足元を確かめながら登ったのであろう。

昇りつめてふと気が付くと全山が蝉の声で揺れるほどだ。

それにしても「閑〈しずか〉さや」と言い「岩にしみいる」と受ける表現は芭蕉ならではのものだ。

たぶんアブラゼミ〈油蝉〉の大合唱を聞いたのであろうが、全身で感じた音響を岩に吸収させたのちの静かさを<切れ字>で強調している。

 

昔から蝉の種類を特定〈芭蕉が山寺を訪れた季節から推理〉しようとする方も多いが、ぼくは自分の感覚で油蝉と書いた。

縁側で昼寝しながら聞いたうるさいほどの蝉の声は、夏休みの思い出とともに脳に沁みついている。

 

山寺周辺には名湯が多いのでもう一度湯治旅行に行ってみたい。

 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポエム406 『仏の座』 | トップ | 紙上大喜利86 『じじいの時... »
最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (クリン)
2025-03-09 07:14:43
くぼにわさまも山寺に⤴✨✨
お若い方ならわりと苦労しないで登れるので、絶対に一度はみなさまに訪れていただきたい場所ですよね💎⤴(もちろん夏に)
山寺に行く途中の茶屋で売ってたコーラの缶が500円だったのですが、こんなところまで運んでくれる人にありがたいと思って飲みました~🐻🍀✨✨
(最新の川柳の赤木さん関連の・・まったくおっしゃる通りだと思って読みました!)
返信する
山寺 (tadaox)
2025-03-09 12:12:12
>クリン さんへ
>くぼにわさまも山寺に⤴✨✨... への返信

仙山線は一時不通になっていましたが復旧してからも大分経ちますから一度は行っておきたいですね。
あの辺の風景は大好きです。
出店の品はおばさんが自分で担ぎ上げるんでしょうかね。
返信する
芭蕉しか思いつかない (ウォーク更家)
2025-03-13 20:43:01
私は、若い頃と6年前の2度、山寺へ行きました。

若い頃は、一気に頂上まで駆け上ったのですが、6年前は頂上に着いたときは息も絶え絶えでした・・・
(-_-;)

「閑さ」と「岩にしみいる」の組み合わせは、やはり芭蕉しか思いつかない独特の感覚で天才だと思います。
返信する
山寺 (tadaox)
2025-03-14 22:33:43
>ウォーク更家 さんへ
>芭蕉しか思いつかない... への返信

こんばんは。
山寺へ2回も行ってるんですか。
最初は一気に駆け上がれたが6年前は息も絶え絶え。
どっちにしてもきついですよね。
芭蕉は天才・・表現一つで状況が一変するんですから、いまだに超えられない存在ですね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

俳句」カテゴリの最新記事