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どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

芭蕉の名句⑲ 『むざんやな』

2025-02-21 01:19:00 | 俳句

「むざんやな甲の下のきりぎりす」

 

タイトルは奥の細道に収められた芭蕉の句「むざんやな甲の下のきりぎりす」から取った。

当時は「きりぎりす」は「こおろぎ」をさしていう言葉で現在の「キリギリス」は「はたおり」と呼んだようだ。

ここに登場する甲〈かぶと〉は敵将・斎藤実盛の首に涙した義仲が、多太神社に兜を奉納したという史実が句の背景にある。〈義仲=清和源氏の祖〉

また「むざんやな」は謡曲『実盛』の一節「あなむざんやな」を踏まえる。

再掲すると句意は「意に添わぬ戦い 」に巻き込まれて命を落とした実盛の首に涙した義仲は、小松市〈石川県〉多太神社に兜を奉納した。

〈実盛は老いを隠すために白髪を染めて出陣したと伝えられ、そのことが「むざんやな」であり涙を誘う因である〉

 

参考=多太神社の歴史は長く、武烈天皇5年(503年)の時に創建されたと伝えられています。 大鳥居の真っすぐ先に拝殿があります。 拝殿へ向かう参道沿いには、松尾芭蕉碑や斉藤実盛の銅像、八幡様の兜の像が祀られています。 この日は秋祭りで、拝殿の扉が開いて中を拝見する事が出来ました。〈一般人の投稿〉

 

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修復作業が施された兜 (ウォーク更家)
2025-03-07 07:11:39
多太神社のこの敵将・斎藤実盛の首に涙した義仲が兜を奉納したという兜の実物を、奥の細道のバス旅行で見に行きました。

芭蕉がこの多太神社を訪れてこの句を詠んだのは、500年も後のことなので、芭蕉が見たのは古びて相当痛んだ兜でした。

しかし、バス旅行で我々が見た兜は、修復作業が施されている真新しい感じの兜でした。

そして、その兜の横に、芭蕉が見た修復前の古びた兜を写生した古文書が並んでいました。
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奥の細道 (tadaox)
2025-03-08 00:22:01
>ウォーク更家 さんへ
>修復作業が施された兜... への返信

実際に修復後の兜と芭蕉が見たであろう甲を古文書で見たのですね。
さすがバス旅、更家さんはいい経験をしましたね。
奥の細道が世代を超えて輝いています。
ありがとうございました。
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