今回の台湾旅行で俺は新たな楽しみを見い出した。
それは魯肉飯の食べ比べだ。
台湾人のソウルフードとも言える魯肉飯だが、日本で言うところのヘタチャーシュー丼に最も近く、我々の味覚にもとても合う味だ。
ただし、向こうのそれは日本のヘタチャーシュー丼に比べてどこかしら儚さがあり、あれだけ食べまくったにも関わらず帰国して最初に味が思い出せなくなるのがこの魯肉飯であり、何とも不思議な一杯である。
魯肉飯は店ごとに味が微妙に、あるいは極端に違うので、そんな店ごとの個性を楽しむのがとても楽しい。
利き酒ならぬ、利き魯肉飯というわけだ。
運ばれてきた時の見た目、最初の一口を食べる前の期待感やらドキドキ感。
これが小腕なら日本円換算で1杯100円もしないのだから嬉しいではないか。
今回あれこれ食べてみてどうやら俺はあっさり系の魯肉飯がより好きなようだ。
とはいえ、例え出てきたそれがこってり系であっても決してハズレという意味ではない。
チャーシュー丼を嫌いな日本人などほぼいないだろう。
前回の旅で食べた魯肉飯をあれこれ紹介しよう。
一枚目は有名なチェーン店の本店での一枚。
一時は日本のあちこちにも店舗があったようなのだが、今では金沢でのみ営業中のようだ。
ここの魯肉飯は何と言っても炒め玉ねぎの甘さが特徴的だ。
横に並んでいるのは鶏魯飯。
もう一杯は、とあるM女に勧められて北投にある刀削トマト牛肉を食べに行ったついでに食べた名物店での一杯。
平日にも関わらず大行列だったが、気になったので並んで食べてみた。
俺が過去食べた魯肉飯の中で最も濃い味付けであり、これはこれで美味しかった。
排骨湯の豚肉もトロトロで忘れがたい一杯だ。