「チューリップとサイネリア」 神戸・サンチカ （１６―３―１１）
今日は東日本大震災の日。この日が近づくにつれて、話題に上ることが多くな
っていました。５年前も金曜日でした。何故覚えているかというと、私が唱歌の
学校の登校日で、帰宅途中に、携帯が鳴ったのです、主人からでした。あまり
の映像に、前代未聞の映像に、一人見ていた主人が、私の帰宅を待てずにテ
ルしてきたのでした。「あのな～、東北で地震で、津波が来て、家がプカプカ浮
いて、流されてる…」というのです。私の想像を超える範囲の話でした。
私はもう家の近くまで帰っていましたので（午後３時半）「すぐ着くから」と電話
を切りました。そして唖然としながら、二人で、流されてくる映像に見入りました。
「福島第一原発の事故」ということが、よくいわれます。でも、私はそれがどの
状態をさしているのかが恥ずかしい事にはっきり理解していないのです。
原発ではどんな事故が起きているのですか？ 放射能が漏れているからと、
疎開させられていますね、確かに漏れてはいるようですが、チェリノブイリの何
百分の一とか、自然界には放射能は自然にあり、その量と大差ないとも言わ
れています。
原発で働いておられる方で被爆して、亡くなられた方がおられるのでしょうか？
私たちは何も知らされていません、現状を知らないままで、「３．１１を忘れる
な！」と言われても、何をどうすればいいのかわからないのです。
５年もたっているのに、復興は遅々として進んでいないのは、何故？ 「阪神淡
路大震災」もこんな状態でしたか？ 違ったように思います。
福島の原発の周りだけが遅々として進まず、他は復興していると言う事ですか？
今日も神戸に行ってきましたが、「私の見た、あの悲惨な町は何処のこと」と思
うほど、立ち直っています。２１年たったからではありませんよ。数年後には少
なくとも、オフイス街、繁華街は立ち直っていたと思います。こう考えると、福島
の現状はやはり原発の風評被害としか思えませんね。
あの恐ろしい状態だった時（１週間後、神戸の親戚の安否を尋ねて神戸に）も、
お隣の大阪は普通の生活でした。それが世間ってものですよ。其の間に挟ま
れた我尼崎も、神戸に比べれば、指の先ほどですが被害がありました。
「人は忘れていく」と嘆かれますが、冷たい言い方かも知れませんが、立ち直
るのはご本人の努力しかないのではと思いますが、私たちは何をすればいい
のですか？ 記憶に留めることですか？
思えば、その時の総理大臣は、愚かな総理といわれる方々でしたね。阪神淡
路大震災は「村山総理」、東日本大震災は「菅総理」でした。このめぐり合わせ
は、何を示しているのでしょうか？
