皇后様が82歳になられた。ひとつお年上、もっと言えば10ヶ月と10
日お年上です。おなかの中に10月10日といいますから、皇后様がお
生まれになったすぐ後に、私がお腹入ったということですね。わたし何
をごじゃごじゃ言ってるんでしょうね。「おめでとうございます。お元気で
いてくださいませ」といいたかったのです。
8月8日に天皇陛下が「生前退位」を口にされました。皇后様は「私は
以前より、皇室の重大な決断が行われる場合、これに関わられるのは
皇位の継承に連なる方々であり、その配偶者や親族であってはならな
いとの思いをずっと持ち続けておりましたので、皇太子や、秋篠宮とも
よくご相談の上でなされたこの度の陛下の御表明も、謹んでこれを承り
ました。ただ新聞の一面に「生前退位」という大きな活字を見た時の衝
撃は大きいものでした。それまで私は、歴史の書物の中でもこうした表
現に接したことが一度もなかったので、一瞬驚きと共に痛みを覚えたの
かもしれません。私の感じすぎであったかもしれません」と申されます。
「生前退位」という言葉にショックを受けられたと仰っています。また皇后
様も皇太子様も反対されたという報道もあります。
6年前から天皇陛下はこの事を口にされていたようです。でもその時は
「譲位」という言葉を使われていたと言います。それが何故「生前退位」
という言葉に変化したのでしょうか?
天皇陛下ご自身、昭和天皇がご長命であられたために70代でも「皇太
子」でいらっしゃいました。其のご経験が何らかの形で、この御発言の
元になっえいるのかなと考えます。
私としましては、綿々と続く皇室のありかたを変えないで頂きたい。今
までのままであって欲しいと願っています。
お年を召されて、天皇としてのお仕事の継続が困難になってこられたと
しても、体系を変えなくとも、天皇のお仕事を皇太子さまに分担するこ
とは憲法上も可能と聞いております。
天皇陛下といえども人の子、「死」から逃れることはできませんが、今
まで通り、その日を迎えるまで、天皇陛下であられることを国民の一人
として願っております。