ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

自転車

2020年06月23日 | 思い出話

 

近頃は、あまり自転車に乗ってる子を見ませんね。

 

放課後、家に帰って、次の遊びに「自転車」だったんですよね。

私の息子世代は。

 

4年生だったかしら、自転車を買ったのは。

その前は知人の子どもが大きくなって、自転車を新しく買うことになり、

お古をもらったのです。だから乗り始めは3年生だと思うの。

 

古い自転車のときに、私も何十年振りかでのろうとしたのですが、

のれなかったの。

 

私が自転車に乗り始めたのは中一ぐらいだったと思うの。

初めは友達が後ろから押してくれて、知らぬ間に手を放すという、

乗り方でした。

 

その頃は高価で自転車を持っている子は少なかったんです。

「貸し自転車屋」と言うのがあって、時間で貸してくれるのです。

私はぜんぜん乗れなかったけれど、

 

どうにか乗れる様になって、

一寸遠出をしたくなったのよね、

私は知らない道を走って、大きな坂に差し掛かりました、

坂ですから、勢いがついて、怖くなったのです。

止めようとしたのですが、何しろ坂道ですから、

止められなくて、自分から止めようとして、

身を投げ出したの。今思うとすごいことしたな~と思います。

 

「顔」をしたたかに打って、血が出ました。

一人ですから、とぼとぼ自転車を引きずって帰りました。

 

帰ってきた私の顔を見て、母は言いました。

「女の子が、顔に傷つけるなんって! そんなこと止めなさい」

日ごろは怒ることの無い母が、怒りました。

 

そのときに自転車に乗るお稽古を止めて、

子どもの自転車が何十年ぶりだったのです。

バタンバタンと倒れる私を見て、息子二人が、

私の自転車の前後に付き、走ってくれました。

 

早朝に練習しました。乗れるようになりました。

40歳近かったと思うのですが、今思っても、

「あんた ようやるな~!」 です。

 

 

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