ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

エトロフ発緊急電

2012年06月22日 | 読みました

        「孔雀サボテン」   今年は3輪咲きました


来週の金曜日が発表会ですから、今日が最後の練習日でした。問題の「ほ
たる」さんざんの出来でした。

と言いますのが、先週「ほたる」だけは楽譜を持とうと言うことになりました。
楽譜そのまま持つのではなく、「ほたる」ですから、「団扇」の裏に言葉を書
いたカンニングペーパーを貼り付けて持とうと言うことに決まりました。

ところが今日になって校長先生が「団扇」がお気に要らなくて、持たないこと
になったのです。私達にすれば、見て良いことになった時点で、一安心と言う
気の緩みがありました。即ち覚える事をやめたわけです。

そこに急遽「見るな、覚えよ」と変更になった訳です。私達ソプラノは歌い続
けますから、いいのですが、アルトがお気の毒です。出たりへっこんだりが難
しい曲なのです。その上「アカペラ」です。

実力以上の曲を選んでしまったと言うことですが、少々の背伸びをしないと、
進歩は望めません。良い機会です。頑張って、歌いたいと思います。



     エトロフ発緊急電    佐々木 譲 

第43回推理作家協会賞
第8回日本冒険小説協会大賞
第3回山本周五郎賞


新田次郎文学賞。2010年「廃虚に乞う」で第142回直木賞受賞。

この本は3cmと分厚く、その上2段組、活字は文庫本並みの小さい、小さい
字です。読めども読めども進まないと言う感じ、長編の好きな私でさえ、「ひ
や~、まだこれだけしか読んでない?」と思うぐらいの長~い物語です。

ハワイ奇襲作戦は山本司令長官が直接海軍大臣に了解を求め、同時に研
究に掛かっていたから、当然軍令部の作戦計画の一環として採用されて
しかるべきであるが、8月の軍令部の計画書の中には織り込まれて居な
かった。

軍令部の言い分は「これほど成功の確実性が薄い作戦を実行することは、重
要な兵力を無為に遊ばせることであり、下手をすると虎の子の兵力を失うこ
とになりかねない。」と言い、それ以後の紆余曲折は、本題がスパイの話ゆ
えはっきりとは触れてなかったように思います。

大東亜戦争のきっかけ「ハワイ奇襲作戦」の当時のスパイのお話なんです。あ
の「ハワイの奇襲作戦」が山本五十六元帥の作戦である事を、初めて知りまし
た。この本を読んでいるとき、現実に中国人のスパイが帰国したと言う事件が
起こりました。 スパイ大作戦は脈々と続いているのですね。

そのハワイ奇襲作戦の為に戦艦が集合したのが、エトロフの港です。アメリカ
軍はその事をうすうす知っていて、日系二世の賢一郎をスパイとして、エトロ
フに送り込む。戦艦の集合地が事実エトロフであるか、それなら、何時アメリ
カに向け出向するのか、それっを無線連絡するのが賢一郎の使命なのです。
出向の事実を掴んだ賢一郎は、送電しようとするが、事情があり、出来なか
った。故にハワイ奇襲作戦は成功するのである。

エトロフには合いの子のゆきが居る。賢一郎の死の直前に結ばれ、由紀は父
を知らない男の子・賢一を生む。

私が気にかかった箇所は「南京に日本軍が突入した時、中国軍は総崩れと
なり……虐殺が始まった……南京入場は、鶏小屋にイタチを放したも同然
の光景を現出させた」と言う段です。これは「南京大虐殺」を肯定していると
言うことでしょうか? 私はその部分が納得いきません。戦後生まれの作者
が何を元に、「虐殺」を信じて、書くのでしょうか? その点がいやでした。





コメント
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