ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

麒麟の翼

2012年06月08日 | 読みました

        「柏葉アジサイ」  毎年 房がおおきくなります    (12-6-5)


午後から雨になりました。関西も入梅したそうですね。又一寸憂鬱な日が続く
ようです。昨日でなくて良かった。明日の午後お出かけなので、予告どうり、こ
の雨が止んでくれますように…。

持ち主が年を重ねると、道具も、年月が過ぎて、使い物にならなくなると言いま
したが、今度は「トイレの水漏れ」です。気にはなっていたのですが、何処に頼
めばいいのかな~と思っているうちに、日がたってしまいました。昨日「水道メ
ーター検診」で、料金が何時もより高すぎるからでしょう「水漏れの恐れがあり
ます、検査してもらってください」と言うチラシが入っていました。業者の電話も
載っていましたので、一番近い会社に電話しました。「今日の夕方行きます」
と言う事で、予定していた「市議会傍聴」にいけませんでした。


        麒麟の翼     東野圭吾

この本は1年以上前に申し込んでいたようで、すっかり忘れておりました。こ
の本はシリーズ物らしい。映画にもなったようです。加賀恭一郎と松宮修平と
言う親戚関係にある、二人の刑事の事件簿のようです。

日本橋の中ほどにある「麒麟像」の装飾柱にもたれるようにうずくまっていた
男(青柳)、胸をナイフで刺されていた。ここから事件が始まる。

犯人は思いもかけない人物であるが、そこに至るまでの物語です。推理小説
ですから、読んで初めて分かるべきだから、色々書くのは野暮と言うもので
しょう。

昔の推理小説と違って、おどろおどろしい場面はないのですが、やっぱり現実
離れしているな~と言うことは否めません。しかし、良くここまで色んな場面
を考えることが出来るな~と思います。

青柳の長男(悠人)が、中学時代水泳の選手で、4人リレーの内一人だけ下級
生だった男子の力不足から、試合に勝てなかった。そのことで、お仕置き練習
中に事故が起こり、その下級生は生命は失われなかったが、意識のない状態
で生きることになる。

その母はそんな息子の事を「ブログ」に綴る。グループの一人が、そのブログ
を見つけて悠人に知らせる。それを知った悠人は女性ネームで、ブログにコン
タクトする。

又、それを知った父親が関わりを持ち、その行為が殺人を呼び寄せてしまう。

心に残った言葉。

加賀へ加賀の父を看取った看護師の金森登紀子言葉。
「元気な頃に交わした約束など、何の意味もないといっているのです。加賀さ
ん、貴方は人の死と向き合ったことがありますか」「何度もありますよ。数え
切れにほどにね、何しろ、それが仕事ですから」「貴方が見てきたのは死体で
あって人間ではありません。私は、死んで行く人たちを見て来ました。何度も。
死を間じかに迎えたとき、人間は本当の心を取り戻します。プライドや意地と
言ったのを捨て、自分の最後の願いと向き合うのです。彼らが発するメッセー
ジを受け止めるのは生きているものの義務です」

忙しさにかまけて、父親の死にも合わず、法事もおろそかにしようとする加賀
に対して、言った言葉です。

この本より先に何冊かシリーズとして出ているらしいのです。読みたいな~
と思いました。




コメント (1)
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