ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

ジュディ・オング倩玉 木版画の世界展

2011年11月14日 | 一寸そこまで
     
        「パンフレット」   ↑  表     ↓  裏


「ジュディ・オング知ってる?」「うん」「彼女が版画してるの知ってる?」
「知らん」「私ずいぶん前から知ってる、何回か賞を貰ってるのも知ってる。
でも実物は見たこと無い、明石で、今日までその版画展してるんやって、行き
たいねん。行く?」「行く」「今日までやから、できるだけ早く行きたい」
「何時ごろ出る?」「8時半には出たい。明石まで1時間と見て、開館ごろに
は着いていたいの、今日までやからね」

朝食時の会話。唱歌の学校の知人から、お知らせいただいたのは、5日前でし
た。丁度足が再び痛み出した時で、「正倉院展」もパスせざるを得ない時でし
た。ホームドクターの検査でも、異常が無いのに、足は痛みます。私は自分の
それまで1ヶ月の生活を思い出して、「薄着による『冷え』」と決定づけ、痛
い場所にカイロを張りまくりました。

「尼崎競艇行き」も半分あきらめていました。温めたおかげで、痛みはだんだ
ん治まって来ました。カイロを局部3ヶ所に貼って「尼崎競艇」に参加しました。

連日の外出は無理と我慢しましたが、11月13日(日)朝起きて、軽くなっ
ている痛みに、「行きたい!」と言う気持ちが抑えきれず、朝の会話となった
のです。


予定通り8時半家を出ました。上手いこと「新快速」に乗り、明石まで40分
ほどで着きました。ここから歩いて5分と言うことですから「今から行ったら、
早すぎるで~」と主人「何しろ今日までやから、ゆっくり歩いて、待つぐらい
でいいと思うよ」と歩き始めました。

5分前には着きましたが、すでに50人ぐらいの列が出来ていました。まもな
く、係りの方が「少し早いが開館します」と開けてくださいました。

圧巻でした。私が知って以上に沢山の賞を取っておられます。「さもありなん」
と言う作品です。力強い版画です。小柄で美しい彼女の何処からこんな大作が
生まれてきたのだろうか? 彼女は女優と言う仕事もあり、手を傷つけるのを
恐れて、手袋をはめて仕事をするようです。素手と手袋を付けた手では感覚に
違いがあると思いますから、いっそう大変だったと思います。

初めのころに使用した手袋が展示してありましたが、私も手は小さいほうです
が、同じくらい小さな手袋でした。写真で見ると、今はそれなりのがっちりし
た手袋を使っておられるようですが、展示してあった手袋は、手を美しく飾る
為のディオールやイヴサンローランの手袋だったそうです。

ただ「鳳凰迎祥」の仏様を彫る時は、手袋無しで、塩で手を清め、香を焚いて、
精神統一の下に小刀を進めたそうです。その故か、とてもスムーズに出来上が
ったそうです。その様子は20分のビデオで見せてもらえました。

宇治の平等院は先日行ったばかりですから、私にとっては、何とも言えない懐
かしさを感じました。


         ↑ 私の一番好きだった版画 「琉球朱夏(りゅうきゅうしゅか)」   
    ↓ 「 鳳凰迎祥(ほうおうげいしょう)」  宇治の平等院は 先日訪れたばかりだから…   



上の2枚以外にも、花の葉書を買いました。又折を見て、載せたいな~と思っ
ています。

私が彼女の版画を見たのはもう20年ぐらい前だと思います。確か「暮らしの
手帳」に載っていたと思います。その時から、彼女の版画のファンでした。勿
論、初期のころだと思いますから、小品だと思いますが「格子戸の前面に蛇の
目傘」と言う図柄だったと思うのですが、ひそかにその作品にもあえるかな? 
と思っていたのですが、ありませんでした。

今日見たのは、想像を絶する彼女の磨きぬかれた技法でした。主人は何度も
「たいしたもんや」と呟いておりました。今日の作品から見れば、荒削りの初
期の作品にさえ惹かれていた私も驚きましたが、「ジュディ・オングと版画」
など結びつけた事の無い主人が、感嘆するのは無理も無い事でした。

「この展覧会が良いよ」と知らせてくださったYさんには本当に感謝していま
す。

絵葉書選びに夢中になって、作品集を買うのを忘れてしまいました。何か一つ
抜けてるな~、悔いるより、葉書10枚を眺めましょうと極楽トンボの私です。

もう一つの楽しみ、「魚の棚」に行きました。しかし数年前の感じと違ってい
ました。「市場」というより「商店街」と言う感じでした。

嫌に「たこ焼きや」(1軒だけ、尼崎競艇で見た『多幸焼き』と書いたお店が
ありました。どっちが元祖?)が増えていましたし、他の食堂も増えていまし
た。

お店の商品は新しいのですが、何となく、商売人(玄人)に売った残りを素人
に売っているという感じが否めませんでした。

昼ごはんにとネットで調べたお寿司屋さんには予約(確かに予約を入れてと書
いてありました。)で一杯と断られてしまいました。2人ぐらい大丈夫だろう
と思ったのが間違いでした。いつも出かけるときは日曜日は避けるので、今日
が日曜日だという事を忘れていたのよね。

行き当たりばったり入っ寿司屋さんの不味かったこと、いつも料理の写真を写
す私ですが、一目見ただけで「こらあかんわ、不味そ!」とカメラを取り出す
気にもなりませんでした。

商店街の入り口に、私の好きなおせんべいの店を見つけてお土産に買いました。
それ以外に、心引かれるものなしでがっかりでした。

感動と落胆の一日でした。
 

コメント (2)
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