ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

遍路  (92回)

2010年04月10日 | 思い出話
             平成15年11月15日


     距離:26K  … 旅館 百々家 

11月15日 17:39  ふじいさん  (発)
今朝、四国に着きました。最後の遍路に来ています。今日は81番82番を打ちました。道を間違えて大変でした。
鬼無にいます。盆栽の町のようです。

21:53  ふじいさん  (受)
お久しぶりです。元気ですが予防注射する前に風邪を引きました。ようやく直りましたので、貴女も気を付けてくだ
さい。

20:05  やすながさん  (発)
今日は大変な日でした。道は間違うし、お友達からの電話が下坂に掛かってきて、立ち止まってすればいいものを、
生意気に歩きながらだったので、すってんコロリ、自分であきれています。

11月16日03:11  かわしまさんに発信すれど、アドレスミスか届かず。あきらめる。(かわしまさん:おいしそう
な蜜柑が手の届くところに、私を誘惑します。春、花だったのが、今お食べごろ。季節感を満喫しています)

夕食の時。同宿の自動車(河内)遍路の方に「自動車から歩いている遍路を
見ると、いつか自分も歩きたいと思う」と言われました。通し内3回で今回は
逆打ちの方は「お四国病に罹ってしまいました」言う。区切り内2回(1回目は
バス)の松山からの方、「四国に転勤で来ているので、ここにいる間にお遍路
しようと思った。はじめは心細かったのでツアーに入ったが、やはり歩きたい
という気持ちになり区切り打ちをしている。次は妻は歩けないので自動車で連
れてきたいと思う」と…。そして私たちは区切り内、1回、歩き遍路です。

朝は6時にと全員お願いをしました。朝、6時に下に下りていきましたが真っ暗
で、炊事場に人の気配も在りません。6時半まで待ちましたが、何の連絡もあり
ません。今度は主人が階下まで見に行きましたが「食卓は夕べのままで、片付
けた様子が無い」と戻ってきました。7時、今度は又私が降りていきました。自
動車遍路の方も降りてこられて、二人で台所から続くアコーディオンドアに向か
って呼び続けました。何度呼んだでしょうか…、やっと寝巻き姿のお上さんが目
をこすりながら起きてきました。「入り口の方の部屋に仕度がしてあります。夕
べそれを言うのを忘れました。ご飯はジャーに入っています。お汁は電気をつけ
て温めてください」

お客自身で全てをせよということらしい。ジャーを開けてびっくりした。4人(そ
の時逆うちの方はまだ来ていなかった)が1杯づつ食べたら、残らない程度の
ご飯が、昨夜からスイッチが入れられたままなので黄色くなって入っていまし
た。テーブルの上には布巾も掛けられないで、むき出しのままおかずが並べ
られていました。逆打ちの方が起きてこられたとき、主人がご飯が無いことを
言いに行きましたら、電子レンジでチンしたご飯をどさっと持ってこられました。

この地にはもう1件の宿がありました。私たちはその宿に泊まるつもりでした
が、そこが遍路宿を止めていたのでここにしました。

結局2時間遅れの宿立ちとなりました。「宿の人が寝坊して、出立時間が遅
れるなんて考えられなかったな~」と話しました。「良い宿に当たった時は嬉
しいけれど、外れたときは辛いね」とも話しました。皆さん同じような経験をお
持ちのようです。ですから、情報交換の場でもある、夕食時の会話は楽しいの
です。
              旅館  百々家  (2泊目)  
 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする