ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

大入りだった「おくりびと」

2008年09月19日 | 映画の話

               何の花だか解ります?
             綿の花なんです コットンですよ
                (08-7-23 ジム)


             上の花の蕾なんです。
       キリットした蕾から優しい花が咲くんです


                これも綿の花です
           でも花の色も違えば 葉の形も違います
        こんな花が一面に咲いているのを見てみたいですね
            「風共に去りぬ」のオハラ家の綿畑も
          こんな奇麗な花が咲き乱れていたのでしょうね
                (08-7-30 ジム)


              花のあとの実 (08-7-30 ジム)

  
   実が弾けて綿が顔を… 1ヶ月(08-9-6)かけて綿に変身…


「おくりびと」見に行ってきました。台風の進路も定まらず、雨は降っていないけれど、風は強い日「このくらいやったらいこか」と主人。「死」に関する映画だから、きっと嫌がるだろうと思っていた。「見てみよかなと思っていた」と言っていたので行くつもりだったけれど、急に言い出す。

お昼を食べて、3回目に行こうといったが「お昼は要らん」と言う。私は「食べたい」「そやから太るねん」と厭味。それでも2回目の上映の時間(12:30)にあわせる為、眉毛と口紅だけ描いて急いで飛び出した。

30分で到着、後の30分でサンドイッチとコーヒーで軽い昼食を取る。急いで戻って予告編に間に合った。私は予告編が好きなんです。見たい予告編ありましたよ。

山田洋次監督のシネマ歌舞伎「人情噺 文七元結(ぶんしちもっとい)」です。主役は中村勘三郎さんです。上演中に撮影されていますから笑い声や、拍手も入っています。こうして日本の伝統的芸能が映画と言う媒体を通して、今まで歌舞伎を見たことの無い方にも見るチャンスがあるという事は良い事だと思いました。歌舞伎がこんなに解り易いもの(勘三郎扮するこの噺の主人公が面白い人)かという事が解れば、舞台の歌舞伎を見ようという人も増えると言うものです。10月中旬上映。

これと同時に「連獅子」も撮られたそうです。こちらは踊りです。勘三郎、勘太郎、七之助の親子兄弟が舞うのです。こちらも楽しみです12月上映の予定だそうです。

シネマ歌舞伎って始めての試みかと思っていましたが、過って、六代目菊五郎(勘三郎の祖父)の「鏡獅子」を小津安二郎監督で撮られたことがあるそうです。

「おくりびと」に話を戻します。私としましては「送られる側」としてみておきたいな~と思ったのです。きっと見に来るのは「おくられる側」の人ばかりだろうと思っていたのですが、案外「おくる側」の人も多かったです。モックンや広末さんのファンの方かもしれませんが、私は「おくる側」の心構えとして見ておこうと思われたのかとも思いますが、平日と言うのに予想外の人の入りに驚きました。葬儀に関しては伊丹十三監督の「葬式」を見ています。

モックンがこの本(おくりびと)を読んで「納棺師」を是非やりたいという事が始まりと読んだ覚えがあります。小学館の文庫本で出ているようです。又読みたい本が出来ました。

「納棺師」と言う職業があることさえ初めて知りました。葬儀屋さんが全てするものだと思っていました。姑の時は実子(姉と兄弟三人)が葬儀屋さんの納棺に立ち会いました。私達嫁は立ち会いませんでしたので、どんなだったかは知りませんが、少なくとも手伝いはしたはずです。主人に確かめましたが忘れてしまっているようです。

「死」は「病死」だけではありません「2週間たった孤独死」「首吊り」「交通事故死」等夫々の「死」に対する悲しみがあります。その悲しみに接しながらの仕事であるわけです。

初めは仕事の後の食事が出来なかった、其れがだんだん出来るようになる。食べ物の食べ方で、その仕事への順応を表している。妻としてその仕事に対する嫌悪感もある。「納棺師」を友に持ちたくないと言う拒絶もある。

でも必要な仕事である。そこに複雑な気持ちを抱いている。「死は終わりではなく次の世への門である」と言う言葉が心に残った。実際の火葬場の人の言葉だそうだ。

第32回モントリオール世界映画祭の「グランプリ」を取ったそうです。実際見て損は無い映画だと思います。
                              (840回)
コメント
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