布ぞうり
午後から布ぞうりを作りに行ってきました
今 静かなブームだそうです
簡単そうですが 両方あるというのは
なかなか難しいものです
私は65年前 疎開先の富山で「藁ぞうり」を作った覚えがあります
食後の囲炉裏端で子どもは「ぞうり」 大人は「莚」を編んでいました
午前中は歯医者さんに、午後からは「布ぞうり」つくりにと気ぜわしい一日でした。「尼崎花いっぱいの会」の会長さんがご指導くださいました。10人ほどが学びました。何時もはアシスタントの方が居られるのですが、今日は生憎皆さんが都合が悪かったそうです。まあ10人ぐらいですし、作り方のプリントも頂きましたので、どうにか出来上がりました。3時間が瞬く内に過ぎました。布の切断、鼻緒を編んできてくださったので、この時間で出来上がりました。
ただ、会長さんが少々荒っぽい方らしく、全てが鷹揚に出来ておりました。私の場合は鼻緒の「青い布」が片方分しかなくて、黄色の鼻緒にしてくださいと言われたのですが、今風に片一方が色違いでもそれなりにいいのではないかとそのままにしておきます。
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鹿男あおによし 万城目学
申し込みをした時137人目でした。忘れた頃に手に届きました。テレビ化もされたのですが、もうとっくの昔に終わっております。私は一度も見ませんでしたが、この放映で奈良の観光客が増えたのも事実らしいのです。今はどうでしょうか、元の静けさに戻っているのでしょうか。人気なんてそんなものだと思いますから…。
今度奈良公園に行ったら、一足遅れて、この本の色んな場面を思い出すのだろうと思います。奈良の鹿はお辞儀をするといわれていますが、やはりDNAのなせる技でしょうか、それとも親がするのを見て真似するのでしょうか?
原爆記念の日にヒロシマに行った時、午後から厳島に足を延ばしたのです。厳島も鹿が有名ですが小さいし数も少ないし、食べ物を貰う習慣が無いのか、余り人によって来ません。
可愛い子鹿を連れた親子がいたので写真を撮ろうとしましたら、子鹿が慌てて母親のそばに走っていきました。母親は私を見つけると威嚇するように近づいてきました。その真剣な大きな目を見ると「何にもしないのに…」と呟きながらも退散しました。母は強し!です。
お話は童話と言うか昔話と言うか、そんな感じを受けました。実際にはありえないことですが、もう少し、短くして、さわりだけでも子どもに理解できるように書いて話してやると喜ぶのではないかと思いました。
本は人には解らないが、本人には自分が鹿の顔になっていることが解っている。其れはある使命を与えられた主人公が、その仕事を達成するのを忘れない為の「しるし付け」でした。使命終了後は一つだけ願い事が叶うというので、人間の顔に戻してもらう予定でした。
ところがもう1人元に戻りたい生徒が居る(主人公は臨時教員)その子を元に戻してくれと、たった一つの願い事をした為、自分は鹿男のまま。しかし自分を犠牲にしても相手を思う心が通じ、今度は生徒によって自分の顔を取り戻すと言うお話。
「人は見かけによらぬもの」とか「相手を思う心の優しさの連鎖反応」とか最後の締めくくりに、これを言いたかったのかと言う事を感じました。とても読みやすい本でした。