ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

楽 園  宮部みゆき

2008年07月30日 | 読みました

           タチアオイ (08-5-21 高瀬公園)


               アオイらしいアオイ


           タチアオイ (08-6-25 裁判所の庭)


何時までもだらだらしておれないと、思い切ってジムに行った。「フラの時間」だった。このジムに入った頃、月一度のハイキングにも参加していた。そのときのグループでスナックをしている方が居て、帰りにそこで飲み会をしていたことがある。そのときのグループの方達は午後からなので、私はめった会うことが無かった。主人は午後からなので時々お会いしていたようですが…。

その内の1人が、先週から「フラのレッスン」に入られた。又来られるかな~と思っていたら、私が行った時には既に来ておられた。「フラダンスは如何ですか?」「難しくて、覚えられないわ」「その時が楽しければ良いのではないですか?」「そうね」。一年前フラのクラスが始まった時は20人居なかったのに、今は50人近いのではないでしょうか。その半数以上がバウスカートを楽しんで、とても華やかになりました。


            ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

          楽 園  上下     宮部みゆき

これも長篇でした。この人の本も数え切れないくらい読んでいます。短いのより長いのが好きですし、時代物でも賞を取っておられるのですが、現代物が好きです。
時代物の賞を取られたものを読んでいないからかもしれませんが…。

面白く読んでいるのですが、どこが好きなの?と聞かれると答えに窮するのです。

主人公の周りだけを追うというのではなく、色々な形のパーッがあって、最後にバッチリと1枚の絵になるというジグソーパズルの様な作品だと私は思うんです。

「楽園」もそうだと思うんです。覚えの悪くなった頭には、久し振りに前に登場していた人の名が出てくると「? これだれだったっけ?」と一瞬考え込んでしまいます。

この小説の骨子は、彼女が見た夢を中心に書かれたとか…。夢見た時から書きたいと思ってメモして机に張っていたいたが、そのメモも汚れて、捨ててという年月を経ても、頭の中から消えなかった。その夢に枝葉をつけて書いた小説だというのです。

主人公はフリーライターの前畑滋子。この名は以前の事件で活躍したフリーライターと言う事になっています。その事件と言うのが「模倣犯」だそうです。読んでいる最中でも名前は覚えられず、「模倣犯」は読みましたが、その主人公と同じ名だとは気づきませんでした。

本文の中でも、あの時の事件と言う形で何度も出てきます。あの事件の後は世間から身を隠すようにしていた。従業員3名と言うフリーペーパーのライターをしている滋子の元を交通事故で死んだ12歳の息子の母が訪れる。その少年は予知能力を持った超能力者かもしれないので調べて欲しいと言う依頼である。

彼は16年前にあった一つの事件を絵に残していたのです。他にもあるその様な絵は、絵の上手な少年のタッチとは思えぬ幼稚なものだった。少年は「頭の中でその事件が渦巻いて苦しいので、其れを絵に描く事によってそのもやもやから逃れられるので描いた」と説明している。

その絵の中の一枚の絵が表している事件を、犯人が告白し世間の知る事となった。その謎解きがこの小説なのです。予知能力を信じる私はとても興味深く読みました。
コメント (4)
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