ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

石見銀山

2007年12月01日 | ちっちゃな旅
        温泉津温泉(ゆのつおんせん)の秋
         温泉街の甍の間から見えた紅葉
       今まで見た中で 一番カラフルだった
     たとえ人の目に触れなくとも 自然は変化する証

「弁当忘れても、傘忘れるな」と言われる山陰への旅でした。3日間の一日くらい雨でも仕方が無いと思っていました。天気予報も曇り、雨と出ていました。覚悟して出かけました。ところが3日間晴天です。「この時期にこんな小春日和は珍しいです」と宿のご主人も言われました。

初めは往復とも新幹線、電車を乗り継いで行くつもりでしたが、そうすると半日つぶれてしまいます。思い切って出雲空港まで飛行機を使うことにしました。飛行機は74人乗りのプロペラ機です。大きな飛行機を見慣れているので何だか心細いような小ささです。久し振りに飛行機までバスに乗っての移動です。

飛行機が小さいですから、高度も低く、2/3位は家が手に取るように見えていました。紅葉も良く見えます。でもあそこにも紅葉・・・と思うと禿山だったりと、喜びと、がっくりの繰り返しのうちに出雲空港に到着。空港は雨にぬれて、所々水溜りが出来ていました。出口の女性に聞くと「朝方に雨が降りました」という事で、其れを最後に私達が島根に滞在中は良いお天気でした。

JR出雲市駅までの連絡バスが待っていました「何分発ですか?」「お客様が皆降りられたら出発です」なるほど、小さな空港ならばこそのスケジュールです。

バスは25分でJR出雲市駅に着きました。40分掛けて、石見銀山に一番近い仁万駅に。そこには銀山行きのバスが待っていました。

予定を立てる時に、観光地2ヵ所を効率よく回るには如何すればいいか、大田市(おおだし)観光協会に資料を送ってもらっていました。私が到着日時や、その夜の旅館も書いておきましたので、計画表まで作って送ってくださいました。観光地にしようと頑張っておられるんだな~と思いました。

バスは大森地区のバスターミナルに着きました。荷物をロッカーに預け、予定ではまず資料館に行く予定でしたが、今まさに出発しようとする「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)行きバスがありましたので、まずそちらに行くことにしました。

龍源寺間歩バス停で下車してから300mほど杉並木を登った所に入り口はありました。バス1台で40人以上は運んできたと思います。小さな金庫でしたが、私達が着いた(11時前)時には千円札が溢れていました。一日でどのくらいの人が登ってくるのでしょうね。「平日でこんな大勢ですから、休日は大変でしょうね」と聞きましたら「そりゃ~、凄い人ですよ」と答えが返ってきました。

間歩の中は、よく人力で堀り上げたものだな~と感心してしまいました。この銀の採掘で毛利藩は潤っていたのですが、他の藩からも狙われて戦いが絶えなかったんですね。

間歩は掘り下げて行きますから約116m程下ります。そこから出口までは近年作られた道、157m程は上り坂になっていますから所々休めるように引き出すと腰掛になる椅子が設置されています。

間歩の中は所々キラキラ光っています。其れを銀だと思った私は「今でも銀が残っているんだ・・・」と思いました。出口の男性にその話をしましたら笑って「皆さんそう言われるのですが違います。銀は空気に触れると直ぐ酸化しますから」と石の中央にセメントを流し込んだようなものを見せてくださいました。その鼠色の筋が銀脈だそうです。太いのは幅が4cmもあったそうです。  明日に続く・・・ 
コメント
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