ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

沢村貞子と言う人

2007年04月26日 | 読みました
             アッツ桜
         毎年増えて、去年が最高で
            今年は半減した
        そろそろ植え替えの時期が来た

神戸の行きつけの寿司屋さんに行った。「春祭り 15貫(一人前)4000円」の葉書に釣られてである。毎年、葉書は貰うもが其の時期に行った事は無い。何時も食べるものは決まっているし、通い始めた30年前は若かったから20貫ぐらいは平気で食べていたが、今は初めに刺身の盛り合わせを食べるから、10貫ぐらいしか食べられない。

15貫も食べられないな~と思っていたが、主人が「とおるちゃんとこへいこか?」と言うので行く事にした。15種類の内私が何時も食べているのは3種類ぐらいしか入っていない。後の12種類は何時もは注文しないものばかりだ。

カウンターは予約で埋まっていて、座敷でという事になった。私はすし屋はカウンターでないと美味しくないような気がする。電話をしてから行くべきだったと後悔した。

1貫の大きさは通常の大きさの7割ぐらい小ぶりである。お皿にちまちまと並んで出てきた。たとえ小さいとはいえ15貫は胸まで詰まる感じ、4000円の品ぽっきりなら安いかもしれないが、アルコールとお刺身の別注をするから何時もとあまり金額的に変わりなく、折角行きながら自分の好きなトロやネギトロを食べられなかった(お腹がいっぱいで入らなかった)のが残念。

これからは安くとも金額に釣られない、行くからには自分の好きなものだけを食べるのが最上と後悔。お腹はいっぱいだけれど、満足感は得られなかった、後悔の一夜であった。

         ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

        沢村貞子という人   山崎洋子

山崎洋子さんは沢村貞子さんのマネージャーであった人だ。私は沢村貞子さんが好きで書いたものは何冊も読んだ。

沢村貞子さんの何処が好きかというと、其の言葉ですね。チャキッチャキッの下町言葉が大好きなんです。着物の着方も良いですね、勿論着物の好みもです。

対照的な大阪の浪速千栄子さんの大阪言葉、船場言葉も好きでした。何しろその土地の言葉をたくみに話す人が好きなんです。

沢村さんの「おしゃれの項」で着る物に着られてはいけない、人が着物を着こなすべきだという事を「着物何処行く貞子を連れて、じゃいけないよ」「貞子何処行く着物を連れて」でないと言う。この言い回しが何ともいえなく好き。

お料理がとても上手で、料理に手抜きはなく、店屋物は絶対に取らなかったが、ご主人が亡くなってからは一切台所には立たなかったそうです。

沢村さんは子宝に恵まれなかったが、其の最後は献身的な看護で、自宅で亡くなりました。黒柳徹子さんもそのお1人で、仕事の終わった後、10時か11時頃、自分で車を運転して見舞い、沢村さんの手をにぎり、朝方3時4時に又帰るという事を毎日続けておられたと言うのです。実の親子でも出来ない事です。「血」って何でしょうね。黒柳さんを其処まで駆り立てたのは何でしょうね。

相性が良かったと言う事でしょうか。今は「血」がものを言わない時代です。死の床について3ヶ月は看病してもらうのに許される範囲、看病する人の堪忍も其処までと言われます。沢村さんは6月に寝付いて8月に他界されたから、看病人の気力のある時期でした。だから双方共に心に余裕がある時だった。

私に沢村さんと黒柳さんの様な関係の人は居ないけれど、せめて許される範囲の期日だけはあやかりたいと思った。
コメント (2)
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