ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

長生きしなはれや

2006年12月01日 | 今日この頃
          (京都府立植物園)
          生まれて始めてみた
      バナナの花は雄雌胴体で、是は雄花
     一枚一枚花びらが剥けて、其付け根に実がなる

今年最後の月になりました。一年のなんと早い事。一日一日を大切に生きているつもりだけれど、遣り残す事のなんと多いことよ。

鏑木連の「東京ダモイ」とうとう読み終わらない内に期日が来て、図書館に返してしまいました。こんな事初めてです。これからは多くなるんでしょうね。

シベリア捕虜収容所のお話なんです。シベリアから祖国日本を思い(ダモイ=望郷)、無事帰国した人を中心にした「江戸川乱歩賞」受賞作品です。中途で止めて消化不良なんです。でも次の人が待っているので仕方ない事なんです。

           ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

西国23番札所 勝尾寺(かちおでら)で貰って来た人が、コピーしてくれた。

   ボケたらあかん 長生きしなはれ

(1)年を取ったら出しゃばらず
   憎まれ口に泣ごとに
   人のかげ口 愚痴言わず
   他人のことは褒めなはれ
   聞かれりゃ教えてあげてでも
   知ってる事でも知らんふり
   何時でもアホでいるこっちゃ

(2)勝ったらあかん負けなはれ
   いずれお世話になる身なら
   若いもんには花持たせ
   一歩さがって譲るのが
   円満にいくコツですわ
   いつも感謝を忘れずに
   どんな時でもへえおおきに

(3)お金の欲を捨てなはれ
   何ぼゼニカネあってでも
   死んだら持っていけまへん
   あの人はええ人やった
   そないに人から言われるよう
   生きてる内にバラ蒔いて
   山ほど徳を積みなはれ

(4)というのはそれは表向き
   ほんまはゼニを離さずに
   死ぬまでしっかり持ってなはれ
   人にけちやといわれても
   お金があるから大事にし
   みんなベンチャラいうてくれる
   内証やけれどほんまだっせ

(5)昔のことはみな忘れ
   自慢ばなしはしなはんな
   わしらの時代はもう過ぎた
   なんぼ頑張り力んでも
   体がいうことききまへん
   あんたはえらいわしゃあかん
   そんな気持ちでおりなはれ

(6)わが子に孫に世間さま
   どなたからでも慕われる
   ええ年寄りになりなはれ
   ボケたらあかんそのために
   頭の洗濯 生きがいに
   何か一つの趣味持って
   せいぜい長生きしなはれや

勝尾寺は大阪府箕面市にある、高野山真言宗のお寺。勝運祈願のお寺で、選挙で写される「達磨」関西の選挙ならきっと此処なんでしょう。そのほかにも14ほどの祈願が書いてある。あまり多いと本当にご利益あるの?と疑いたくなる。

境内の至るところに「両眼の開いた達磨」が里帰り(勝利してお礼参り)しているらしい。西国33ヵ所を回っているときに一度訪れた事があるが、達磨の群れには気付かなかった。

私にとっては(1)(5)が「成るほど、成るほど」と胸に響くのだが。関西弁が面白いと思うけれど、覚えるには一寸長すぎるね。

商魂たくましいお寺のようで、JR大阪駅にも大きな広告を出している。

ハタと気付いた。此処は「紅葉の名所」だったのだ。もはや行き遅れだ。遠方まで行かなくってもこんなに近くにいい場所があったのをすっかり忘れていた。

勝尾寺が何故こんなチラシを刷っているのか解らないが、辛抱できる所は辛抱して「人生の勝ち組になりなはれ!」という事でしょうか?


コメント (2)
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