ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

玉三郎&鼓童のアマテラス

2006年06月12日 | 今日この頃
               アジサイ
         これぞ昔からの七変化する種類
       私が嫁いで来た時すでにいた。私の大先輩

何年ぶりかで京都南座に行った。加茂川には「床」が出ていた。夏の風物詩だ。小さい時、お盆に京都に連れていかれた。「床」と言うのではなく「お茶屋」の物干し台だったと思う。8月16日送り火として五山に点けられる「大文字」を杯に受けて飲むと「健康」に恵まれると言うので、大人は大きめの杯に「大」の字を映して飲むのである、私は子供ですから「水」に「大」の字を写して飲み込んだ覚えがある。京都の夏は蒸し暑くあまり行きたくなかった。

京都に行くと必ず「井澤屋」と「京都クラフトセンター」に行く。今日も二軒に立ち寄って、小さな買い物をした。

お昼「にしんそば」を食べる予定だったが、以前から気になっていた店に入る事にした。本当にうなぎの寝床のように奥まったお店、恐る恐る入ってみた。店内はカウンターに20人ほど、後ろのテーブルに4人と言う小さなお店。私が入った時には半分の席が塞がっている状態だった。次から次ぎえとお客様、あっという間に満席になり、待つ人が出来た。

表に「あなご3本入り丼」1,000円につられて入ったのです。カウンター越しの調理台には首を落としたアナゴがド~ンと積まれている。丼から溢れるあなごが3本のって出てきた。私には量が多すぎる。若い人が多いのも頷ける。それに熱い味噌汁と御新香といたってシンプルです。頑張って全て平らげました。

南座は改築してから始めてなんですが、やはり椅子と椅子の間が狭いまま。これは土地が無いから仕方が無いか・・・。椅子は良くなっている感じ。補助椅子が沢山出ていた。1時~3時までの間に15分の休憩である。唯、お店が何だか隅のほうに押しやられて寂しいことになっていた。観客が外から「食事」を持ち込むので買う人が減ったせいしら。隣の二人組みも「サンドイッチ」を食べていましたっけ。

開場前真っ暗になる、太鼓の音が小さく小さく聞こえてくる。スサノウノミコトとアメノウズメノミコトは鼓童の方ですから、玉三郎さんの指導を受けらたと思うのですが見事なものでしたよ。アマノウズメの方などイナバウアー所か後ろに着いていましたよ。若いから出来る事ですよね。まず、スサノウの暴れぶりを、青い布で表します。どんどん布の数も増えて、暴れぶりを表します。アマテラスが現れてスサノウを諌めます、しかしスサノオはきかない、堪忍袋の緒が切れたアマテラスの怒りは黄色からボーダーでカキイロになった布で表します。とうとう天の岩戸に入り世の中は真っ暗になります。

真っ暗な中での人間の動きをユーモラスな所作で表します。アマテラスに出てきて貰う為色々踊る、その踊りの所作がニュージーランドのマオリの踊りに似ていた。
マオリ族が舌をベロリと出す所を手に持った音のする棒を振って表す、懐かしかった。その間も太鼓は激しく、ゆるくなっている、ウズメが出てきて激しく舞う、やがてアマテラスが出てきて共に舞う、男子の太鼓はすごかった、踊るように動きながら打つ、女性はそれは体力的に無理だが、同じ調子で長時間打ち続ける。これもすばらしい。太鼓はあれだけ大きな音を出しながら、聞き辛さが無い。本物と言う事か。気がつくと泣きそうになっている。何だか解らないが勿論うれし泣きだ。

アンコールが6回。3回目以降は皆中腰で待っている。カーテンが上がると笑い声だ。一度二度は普通のアンコール、三度目は祭りたい鼓のようだった。私達観客も手拍子で参加する。私は参加が大好き。大いに乗りのりだ。4.5と総立ちである。6回目漁師歌と太鼓という感じ、勿論私達も手拍子参加。「あ~終わった、疲れた」カーテンコールは15分続いた。

この公演は海外でするといいな~。きっと日本の太鼓を気に入ってくれる。玉三郎さんの美しさも絶賛の的になるだろう。神様は笑わないんだね。衣装は二枚だったけど、乙姫様の絵でおなじみのロングショールや裾まであるベストの様な上着を効果的に使っていた。そうだアメノウズメの衣装も可愛かった。巫女さんのはく袴の紅色の上に透ける上着、激しい動きでその上着から紅がこぼれる。いやみの無いエロチックさ。袖には黄色と水色がくっついている。男子は黒地に金の模様、弓を射る時の片肌脱ぎの感じ。大から小まで幾つの太鼓が使われたのか、始終太鼓も位置が動く。

今日は愉しい疲れである。う~ん サッカー!オーストラリアが追いつけ追い越せしてしまった。キーパー川口のフアンよ。がんばれ~。あ~ぁ! 負けた!!







コメント (4)
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