ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

一緒に働いた仲間達

2006年06月10日 | 思い出話
           百合(グランドクルー)
      今年からの新入り、黄色い色がとても奇麗
              有名品種

仲間と会うのは何年ぶりだろう。早朝電話一番年下のときこさんから「今日よね?須磨11時ね」「覚えていますよ」「待ち合わせ場所須磨だと伝えたかと思って」
よしえさん宅は塩屋なんですが、みよこさんが足が悪いのでご主人がマイカーで送りがてら、私達を須磨駅でピックアップしてくださるのです。

たまりにたまった近状報告や思い出話に6時間が飛ぶように過ぎていきました。私を除いて後の三人は同じ高校の卒業者。私の高校の仲良しさんは私を除いてみんな「B型」。「A型」の私がぽつんと混じっている。私はどうして異端者の様な立場に交じり合うのだろう?時々小首傾げる。しかし、そろいも揃って一人娘。

年上のみよこさん(昭和9年生まれ)。脊髄を傷めているとかで背中が丸みを帯びてきた。お母さんにそっくりになって来られた。内科でこれだけ、整形でこれだけと薬を一回に12種類も飲んでいるのには皆驚いた。

この人は英文タイピスト。私の先生。船会社と言うのは営業の書類が優先される。以前にも書いたが一刻も早くブイを離れたいから。私の所属する「工務課」にタイプの必要があっても、営業の書類が優先されるので後回しになる。ましてみよこさんは決して手早い人では無い。そこで私は考えた「タイプライターは2台ある。自分で打とう」昼休みにみよこさんにタイプの指南をお願いした。翌朝から朝1時間早くに出社した。その時刻、くろださんと言う掃除のおばさんが出勤してくる、少しだけお手伝いして、タイプの練習である。若かったから直ぐ習得出来た。タッチタイピング(ブラインド打ち、手元を見ないで打つ)も出来るようになった。それからと言うもの「工務課」の英文の書類は全部自分で打った。

「工務課」と言えば造船所への出張が多い、その旅費計算を「会計課」に提出するのも私の仕事、そこで「時刻表」を繰ることを覚えた。だからマイプランで「時刻表」を見るのは何でも無い。又タイプが打てる事がパソコン習得を可能にした。
何でも習っておくべきですね。

よしえさん(昭和11年生まれ)。一番の仲良しだった。お揃いのお洋服等縫ったりしたね。彼女の家が六甲道だったので、会社から帰って「浴衣」に着替えて六甲道まで「盆踊り」に行ったのも彼女とだった。実らなかったけれど彼女の社内の可愛い恋も知ってるもん!。私も彼女にだけは社内結婚する事打ち明けていた。娘さんが主人の会社で働いていた事もある。生まれた時から知っているしげこちゃん(娘)、彼女が私に是非出席して欲しいと望んでくれて、結婚式にも列席した。式の終わり花嫁の前を退場する時、よしえさんの苦労を思って、大泣きしてしまった。

最後に、ときこさん(昭和13年生まれ)。ご主人が今年5月15日「瑞宝賞」を貰われた。消防署に勤務された。今年は兵庫県では110人位叙勲を受けられた。「日本青年館」で伝達式を済ませて皇居に行ったって。皇居と言う所は厳しくて、同伴者は妻だけ、身体が不自由で息子が車椅子を押してきた人も、息子は「日本青年館」迄で、後は係りの方が車椅子を押したって。

ときこさんは留袖を着るつもりだったが、宮中は「黒」は駄目と言う事で「色留袖」を誂えたって。「孫の結婚式にも着れるから・・・」って。勲章を付けたご主人とツーショットの記念写真を頂く。勲章は空色に、両端に黄色の線の入った幅広のリボンに上には服につける部分があり、その両端に菊のご紋章。下の部分は中央に紫の縦長の玉、それを囲むように四角くくすんだ赤い玉、その外側を四方に魚の尾びれの様な形の金物が付いている。それがピカピカの黒漆の箱に入れてある。
勲章を触るのは初めて、手にとってつくづく眺めたわ。

カメラマンがいて写真は撮ってもらえるそうだ。賞状は大きすぎて持ってこられないと、写真を見せて貰ったが、何で~と言うくらい大きかった。その賞状と勲章が一緒に入る額縁と言うのがあって、後からパンフレットを送って来たって。息子二人がお祝いにと5万円の額縁を買ってもらったそうだ。何はともあれ目出度い事だった。

四人とも一人娘だが子孫に差が出てきた。みよこさんは男女一人ずつの子持ちだが、二人とも結婚しない為孫無し。私息子二人、孫男女一人ずつ。よしえさん娘息子一人ずつ、孫娘2人。ときこさん息子二人。孫男1人、女3人。4組の両親に孫8人、増産無いが、人口減も無し。めでたい事である。
                              










コメント (3)
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