ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

おしゃれ心 2

2006年04月04日 | 気にかかる
              芦屋川の桜 (1)


10日ほど前の雨降りの昼下がり
私は何気なく鏡を見た。
その時メガネを掛けていた。
「えっ!?」「これわたし?」
鏡の中の私はレンズでデフォルムされて
見るも無残な皺、しわ、シワ・・・
その上、海原に浮かぶ小島のようなシミ・・・
鏡を見る事を余りしない間に・・・
私はきっちりと齢を重ね、その年を
我が名刺の顔に刻んでいた。

私は何時も「年なんだからシワやシミは
在ってもしかたがない」と思っていた。

その進化の早さに驚いたのは事実だが、
私がもっとも驚いたのは、
「こんな顔では、これからは
人にはあいたくないな~」とつぶやく
マイナス思考に落ちた自分に驚いたのである。

洗顔と化粧水、乳液ぐらいしか使わず、
人と会う以外はスッピンでいるうちに
着々と皮膚は老いていったのである。

普段つけないので私はお化粧が下手。
「お前のようにお化粧して艶がなくなるなら
スッピンの方がず~とましや」
と憎たらしい事を主人は言う。

実は自分でも感じてはいた。
もっとクリーミーな化粧品に変えるべきかな?
40年同じメーカーのものを使っている。

「よっしゃ!」こうと決めたら行動は早い。

主人も新しい化粧に変えたらと言っていた、
幸い白髪は少ないので染めていないので、
お金が掛っていない。酒タバコは勿論、
コーヒーも飲まない、饅頭は食べるが・・・
頭の中で、言い訳したり、慰めたり・・・

生まれて初めてデパートの化粧品売り場に出向いた。
「瑞々しい顔になる化粧品が欲しいのですが」
店員さんは「きめ細かい綺麗なお肌ですね」とか
私の気を悪くしないように、買う気を起こすように、
順番に説明をしながら化粧をしていった。
全てのしぐさが、ゆっくりと優しかった。
私のように塗り付けるという感じではなかった。

メーカーは変えなかった。
最低数の基礎化粧品とクリーミーな化粧品を
大枚?万円で求めた。不思議?勿体無いと言う
気持ちがないのである。これ化粧病?

帰宅して今までの化粧品を全て捨てた。

シワ、シミに塗っても元には戻らないだろう。
しかし私は努力して報われないものは何もないと
思っている。だから変化をする事によって、
心の弱りだけは回避できたと感じる。
私はこれからも人の輪に加わるだろう。




コメント (3)
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