ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

外来種除去作業

2021-08-07 | 植物

「外来種」とは、生物がもともと生息していた場所から別の場所へ持ち込まれたり広がったりしたもののことです。それによって本来そこに生息していたものが侵略されてしまう危惧が出てきます。いつも観察会をしている牛伏川周囲には貴重な在来種があるので、それを守るために外来種の除去活動を行っています。対象の外来種は「ヒメジョオン」「ヨウシュヤマゴボウ」「アメリカオニアザミ」「メマツヨイグサ」「アレチウリ」「ブタクサ」です。多かったのは「ヒメジョオン」と「ブタクサ」でした。

 

 

午前中の作業とはいえ、いい天気で暑かったです。休憩や水分補給をしながら作業をしました。「ヒメジョオン」はもう花が咲いてそのままでは種が広がってしまうので、集めて市の収集場所まで運びました。軽トラ一杯除去しました。

 

作業後、暑くてぐったりでしたが、もう一度咲いている花の確認をして写真を撮ってきました。まず気になっていた「タマアジサイ」…先月の観察会ではまだ固い蕾でしたが、開いていました!蕾から開花まで見ることができました。

 

 

 

「フシグロセンノウ」が鮮やかな花色で開花していました。

 

見事に花盛りだったのは「ボタンヅル」です。このツル性植物は葉が牡丹の葉に似ています。

 

 

 

白い花では「オトコエシ(男郎花)」もありました。ここでは「オミナエシ(女郎花)」は見かけなくて「オトコエシ」ばかりです。

 

「シシウド」もその大きな花を開いていました。

 

「ノブキ」も優しい花を開いていました。

 

「ゲンノショウコ」の花はとっても可愛らしいです。

 

ここでは「ウバユリ」もたくさん咲いています。花が咲く時に葉が無い(歯がない)ので「ウバ(姥)ユリ」だそうです。

 

 

「タケニグサ」は背が高くなって花が咲きます。

 

黄色の花では「キンミズヒキ(金水引)」と「キリンソウ(黄輪草)」と「オオガンクビソウ(大雁首草)」です。

 

 

 

「シデシャジン」の色が素敵です。

 

「ツリフネソウ」が群生していました。

 

「トチバニンジン」に赤い実がついていました。

 

出会ったチョウは「スジグロチヨウ」でした。

 

最後に夏の空…この日(8/3)はとてもいい天気でした。

 

いつもの「フランス式階段工」と水辺の「イロハモミジ」です。

    

 

 

暑い毎日ですが、水の風景に少しは涼しさを感じていただけたでしょうか…

 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
守る (take)
2021-08-08 16:29:08
こんにちは。

いかに涼し気な場所でも
この季節の作業は大変なことと思います。
こうして 皆様の手で守られているのですね~。

いつも同じことを書きますが この花々を見て
我が前山裏山を思い出しています。

前山裏山では「オオガンクビソウ(大雁首草)」と「トチバニンジン」は見たことがありません。

ボタンヅルとそれによく似たセンニンソウも咲くのですが
義父が「トンヅル」と呼んでいたのは さて どっちだったかしら?とも思い出しながら・・
?? 思い出せない。

★★
対象の外来種は「ヒメジョオン」「ヨウシュヤマゴボウ」「アメリカオニアザミ」「メマツヨイグサ」「ヨウシュヤマゴボウ」「アレチウリ」「ブタクサ」です。多かったのは「ヒメジョオン」と「ブタクサ」と。

お~ すべてこちらにも繁茂しています。
何年か前から入ってきた「オヤブジラミ」「オオブタクサ」は従来の迷惑雑草が
より一層激しく蔓延っています。

私が牛伏川に行くときには靴の底を徹底的にキレイにしてから入りますね。

我が「お山の家」付近に「ハキダメギク」を持ち込んだのは 勝沼出身のこの私、だと ご近所の物知り老人が言っていたと聞きました。

確かにハキダメギクは 戦後に勝沼の老舗遊覧ぶどう園「古柏園(こはくえん)」さんがアメリカから輸入した肥料(?)に着いてきたものが 勝沼に広がった・・勝沼では「ハキダメギク」のことは「コハクソウ」と呼んでいます。
古柏園さんも「今年もコハクソウが咲き始めたなぁ」と。
ハキダメギクよりコハクソウの方が「いい名前」かと。
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takeさんへ (タッジーマッジー)
2021-08-08 21:43:00
こんばんは。
暑いさ中ですが、一番外来種を除去しやすい(目立つので)ようで、
毎年この時期に活動を行っています。
何年も続けているので少なくはなってきていますが、
それでも外来種の繁殖力は旺盛ですので、まだまだ必要な作業でしょうか。

ここの環境とそちらの前山裏山の環境はきっと同じようなのですね。
takeさんの前山裏山の記事を見せていただく度に私も牛伏川を思います。
センニンソウはボタンヅルによく似た花ですよね。
ここではセンニンソウは見かけないのですが、花を見ていたら間違えそうです。
ボタンヅルは葉が牡丹の葉に似ているのを確認するようにと聞きました…
トンヅルという呼び方もあるのですね。
花の名前は奥深いです…

ここで見られる外来種はこのようですが、
これらはきっと繁殖力旺盛で、あちらこちらで蔓延っているのでしょうね。
それに「オヤブジラミ」「オオブタクサ」も!
何だか私たちの小さな力では心配になってきますが、
それでも出来ることは続けようと思っているところです。

「ハキダメギク」は今やどこにでもありますが最初は勝沼からだったのですね。
かわいそうな名前にあげられる「ハキダメギク」ですが、
「コハクソウ」といういい名前も一緒に広がれば良かったのにと思ったりします。
と言っても、迷惑な植物とされたら「古柏園」さんは複雑な思いでしょうね。
よく見ると可愛らしい花で、私は先月畑で注目して写真を撮ったものです…
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ボランティア? (ran1005)
2021-08-09 12:16:38
観察会に参加されて居る牛伏寺周辺の外来植物を駆除されたのですか?
凄い!
何と素晴らしい活動をしておいでなのでしょう。
狭い自分のうちの庭なのに、草取りを嫌がっている自分を恥じます。
沢山の除草をされた分、綺麗な野の花にも出会われて・・・
ご褒美の観察会でしたネ。
大雁首草やトチバニンジンは忘れる位見て居ませんが・・・
とても懐かしく拝見しました。
ボタンズルは沢山咲いて良い香りを放って居た事でしょうネ。
外来植物を除草してもらった分、これからも在来の花が多く咲き続けてくれる事でしょう。
ハキダメギク・・・そんな逸話があるのですか?
良く見るととても可愛い花ですよネ。
確かに人間が靴底に無意識に付着させて居たり
風で種が運ばれたり・・・
外来種が侵入するチャンスは日常的にありますネ。
タッジマッジ様の様に靴底を徹底的に綺麗にする心がけが広がれば理想的ですネ。
私はその昔、かなりあちらこちら自然観察に参加しましたが
そんな優等生ではなく・・・
自分を恥じ乍ら懐かしい自然の花々を楽しく拝見させて頂きました。
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ran1005さんへ (タッジーマッジー)
2021-08-09 19:42:19
こんばんは。
この外来種除去作業が毎年恒例の行事…
ここで観察会をしているグループの活動の一つです。
今まで咲いていた花たちができるだけ咲き続けてほしいとの思いから…
でも私、自宅庭も畑もなかなか草取りができません。
こうした活動には参加するのにお恥ずかしいです…

暑いさ中の作業でしたが、その後で花に出会えたのが何よりでした。
暑い時期には暑い時期なりの花が咲いて、嬉しいことです。
そういえばボタンヅルは良い香りがしますね。
ここには沢山繁って花盛りの場所があって、いい雰囲気でした…

ハキダメギクは勝沼のブドウ園から広まったとtakeさんにお聞きしました。
そのブドウ園からついた「コハクソウ」の名前も広まれば良かったのに…
ハキダメグサは何ともかわいそうな名前ですよね。
でも、花は可愛らしいですね。
我が家の畑にもたくさん生えています…

外来種はいろいろな経過で侵入してきます。
確かに人が運ぶこともその一つ…
私はここを歩くときは駐車場で靴を履き替えています。
でも、その昔は私もあまり気にせず出かけていたように思います。
今ほど外来種のことが取り上げられていませんでしたし…

牛伏川周辺にはranさんにとって懐かしい花もあるのですね。
じっくり歩いてみると四季折々の花に出会える場所でもあります。
花を楽しんでいただけて良かったです…
返信する
あ! (take)
2021-08-09 21:15:20
こんばんは。

ハキダメギクのこと。
言葉足らずでした。

「勝沼あたりでは」の地域限定です。

ハキダメギクが日本に入っていきたのは大正時代で全国に広がったそうです。
「ハキダメギク」と名前を付けたのは牧野富太郎・・世田谷の「掃きだめ」で発見しての命名と。

ブログを始めた第一歩の時に書いたはず、と探しましたが 見当たらず・・

出てきたのは弟のブログに「甲州に咲く花 1」として投稿していました。

そして 探し当てたのは「トンヅル」のこと。
義父が「トンヅル」と呼んでいたのは「ボタンヅル」のことでした。
あの地域では独自の呼び名があって おもしろい。
いつか一覧表にしようと思いつつ・・こうして忘れてしまう。

↓ お時間をみて覗いていただきたい。

http://blog.livedoor.jp/taketake0402/archives/2011-08-19.html
※「どこまでも伸びるボタンヅル(このあたりでの呼び名ははトンヅル)」

牛臥川に似るお花たち
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takeさんへ (タッジーマッジー)
2021-08-10 00:16:46
こんばんは。
「ハキダメギク」の情報、再びありがとうございました。
地域限定の名前…それでも「コハクソウ」の名前がいいなと思います。
名付け親の牧野富太郎は意外と名付けるのに頓着していなかった?!
そんなこともないと思いますが、かわいそうな名前やユニークな名前がありますね。
かと思えば妻の名前を付けた笹があったり…
昔から何かと気になる牧野富太郎です。
植物図鑑は手に入れましたが、読みにくくて書棚に鎮座しているだけ…
今は朝井まかて著「ボタニカ」が出版されたら読もうと思っているところです。

そして「トンヅル」は「ボタンヅル」だったのですね。
その地域ならではの呼び方も興味深いです。
もしかしてボタンのタンがトンになった?!
あれこれ思いが広がっていきます…
以前のブログも見せていただきました!
改めて牛伏川周辺の植生と似ていて驚きます。
「ナンバンハコベ」もこちらにあります。
でも、なかなか花時に出会えないでいます…
タマアジサイは素敵にその変化を捉えた写真にうっとりです。
それにフシグロセンノウの花遊び…
椎葉村と会津と飯田に同じ遊びがあってそれをつなぐ柳田國男!
この方にも注目でした。
いろいろ思いを巡らせることができ感謝です…
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