須玉日記

母と子、たまに父による写真日記。

卒業記念文集「思い出」

2014-03-13 06:05:18 | その他
2014年3月13日 <父>

今日は<父>の父の命日。平成19年に88歳で亡くなりました。もう7年もたったのになかなか遺品の整理が
すすみません。

久しぶりに片づけをして出てきたのが昭和27年3月卒業6年2組の卒業記念文集「思い出」です。

父は昭和13年に師範学校をでて、小学校の教員になりましたが、昭和20年9月、敗戦を契機に依願退職。
財団法人国民工業学院などに勤めた後、昭和25年末に再び教員に復帰しました。

この文集は、教員復帰後に初めて担任した調布町立調布第一小学校卒業生のために作った、ガリ版刷りB5判
26ページの労作です。昭和27年当時にこれだけのものをつくるのは大変だったと思います。受け取った
生徒さんの歓びはひとしおだったでしょう(白く写っている「思い出」はコピー)。





イラストもたくさん入っています。ガリ版の鉄筆で器用に描いています。





「文集のはじめに」の一部を掲載します。
 はじめ私はこの文集をつくるに当ってこれは皆さんの文集なのだから、皆さんの文だけで編集しようと思ったのですが、
そのうちに私も何か書かないではいられなくなって筆をとりました。しかし私は今さら皆さんにあれこれ希望などのべ
ようとは思いません。私がいいたいことは、だいたい何かの折に皆さんにお話しているように思います。もしそれらの
ことばの中に、皆さんのむねのうちに残っているものがあったら何かの時にそれを思い出してくださればそれで結構です。
ただ一つお願いしたいことは皆さんと先生とのつながりが一年だけのものではなく、いつまでもつづくことを願っています。

父の願いどおり、80歳を過ぎるまで、6年2組のクラス会に毎年招かれていました。教師冥利につきますね。
父が亡くなった時、復刻版「思い出」を作成して、教え子の代表にお渡ししました。クラス会で思い出に浸ったことでしょう。

ブログも含めて、文章として記録していくことの大切さを感じます。父と親交のあった「ふだん記」全国グループ創始者の
橋本義夫氏については、次の機会に掲載します。


コメント (5)
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