須玉日記

母と子、たまに父による写真日記。

キブシの雄花と雌花

2013-04-12 06:30:47 | 樹木
2013年4月12日 <父>

30年以上前、樹木に興味を持つきっかけになったのがキブシです。
奥多摩の御岳山から日の出山へ行く途中、尾根道で変わった花を見かけ
星仲間のYKさんに教えてもらいました。

キブシは雌雄異株と知っていたのですが、これまで花を見ても区別がつき
ませんでした。今年は、近くの公園で見つけたキブシの花をじっくり観察して
やっと雌雄がわかるようになりました。3月24日撮影。

まずは、雄株の花序です。




これは、雌株の花序です。




雄花を拡大。




雌花を拡大。




違いがわかりましたか。整理してみます。
・雄花序はクリーム色をしていて、雌花序はやや緑色を帯びている。
・花の数は、雌株の方が少ない。
・花の拡大を見ると雄花は雄しべが目立ち、雌花は中心の雌しべが目立つ。
・花に触ると、雄花はポロポロと落下するが、雌花はしっかりついている。

須玉ではYNさん寄りの雑木林にキブシが2本あります。4月上旬、マスターした方法
で雌雄を同定したところ、両方とも雄株でした。これまで、観察したキブシも雄株のほうが
多かったです。


 2013年4月5日 北杜市須玉町にて リコーGRデジタル3

昔はキブシの果実に含まれるタンニンを「お歯黒」に用いました。お歯黒は既婚女性が歯を
黒くする風習です。







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