南アフリカW杯 / 2010年06月30日


南米勢の大会


南ア・ワールドカップ旅日誌(23)
6月28日(月) 

ラウンド16 第3日
ブラジル 3対0 チリ
(ヨハネスブルグ エリスパーク)

◇メディアチケットがとれない
 ブラジル対チリの試合はメディアチケットを取れなかった。Waiting になっていたのだが、メディアセンターに着いてパソコンを開いてみるとFIFAからのメールで Reject に変更されていた。宿舎を出る前に気が付いていれば入場券を調達できたのだが、ちょっと遅かった。やむなくメディアセンターでテレビ観戦になった。
 今回は南米勢の大会になりつつある。5チーム全部がベスト16に進出している。だから南米の記者は帰国しない。もともと南米から来ている記者は多いので、ブラジル対チリの南米勢のカードになると、日本のライターが冷遇されるのはやむを得ない。
 メディアセンターに残っていて、おもしろいことを発見した。南米のラジオ局のスタッフが記者のIDカードで入っている。たいてい3人1組で、コメンテーターがテレビを見ながら、ネットにつないだパソコンを相手にしゃべっている。

◇お巡りさんもテレビ観戦
 試合が始まると、十数人のお巡りさんが、1台のテレビの前に座り込んで観戦し始めた。
このところメディアセンター内での盗難が多い。カメラマンの機材が狙われている。それでお巡りさんの数も増えたのだが、キックオフとともに任務放棄らしい。似たような風景は4年前のドイツでも見たことがある。北半球でも南半球でも、お巡りさんはサッカーが好きなのだ。試合の終わりごろになると上役らしい警官がきて「そろそろ仕事をしろ」と席を立たせ、自分は立ったままだがテレビを見ていた。
 試合は3対0でブラジルの完勝だった。
 1点目はコーナーキックからだったが、2点目、3点目はファビアーノとロビーニョの個人的な能力が鋭いグループの攻めに結びついていた。とくに2点目、ファビアーノがオフサイドぎりぎりの場所から絶妙のタイミングで飛び出したプレーに感心した。
 

メディアセンターでテレビ観戦の警官。
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