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南アフリカW杯 / 2010年06月20日


単一民族と多民族のサッカー


南ア・ワールドカップ旅日誌(13)
6月18日(金) 

B組 米国 2対2 スロベニア
(ヨハネスブルグ エリスパーク)

◇ドイツの意外な敗戦
 ライター仲間の湯浅健二さんが「友人のドイツの記者から、バラックがいなくなって、かえってドイツは良くなったと聞いた」という。湯浅さんは若いころドイツに留学し、読売サッカークラブ(現在のヴェルディ)のコーチになって、グーテンドルフ監督の通訳も務めた。ドイツ語が達者で、ドイツのサッカーをよく知っている。
 そこで、ヨハネスブルグのエリスパークで試合を見る前に、ケープタウンで行われているドイツ対セルビアをテレビで見た。
 ところが、これが、ひどい試合である。セルビアの選手のスピードのあるドリブルについていけなくて、後ろからスライディング・タックルを繰り返しては反則を取られる。「これはやばいぞ」と思っていたら、クローゼが警告2枚で退場。結果は0対1の負け。
 反則をしないと防げないようでは、敢闘精神も評価できない。

◇単一性と多様性の対決
 エリスパークの米国対スロベニアは白熱の試合だった。
 スロべニアは旧ユーゴスラビアの一員だった。旧ユーゴのサッカーは、中東欧勢の中では足技がいいので有名だったが、スロべニアのサッカーは足技よりもドイツ系の体力と組織力のサッカーで、旧ユーゴ代表に選手が選ばれたことはなかったという。
 他民族国家ユーゴスラビアが解体して、1991年に独立して単独の代表を編成できるようになった。国民の89%がスロベニア人。みな同じような体形である。
 米国は他民族国家である。黒人もいれば、ラテン系もいる。その多様性が作り出すサッカーが可能性を秘めている。この試合は単一性と多様性の対決だった。
 スロベニアが前半に2点をリードし、米国が後半の反撃で追いついて引き分け。B組はイングランド対アルジェリアも引き分け。混戦である。


左が湯浅さん、右が牛木。メディアセンターで。


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