ワールドカップ12大会取材のサッカージャーナリストのブログ
牛木素吉郎のビバ!スポーツ時評
南アフリカW杯 / 2010年07月01日
日本代表、選手たちの健闘を讃える
南ア・ワールドカップ旅日誌(24)
6月29日(火)
ラウンド16 第4日
パラグアイ 0対0(PK) 日本
(プレトリア ロフタス・ヴァースフェルド)
◇日本の守備策が成功
日本対パラグアイの試合は、まったく互角だった。シュート数はパラグアイが13、そのうちゴールの枠内へ飛んだのが6、日本はシュート数12、枠内が5。ほぼ同じである。
ボールの保有率(ポゼッション)は、パラグアイ58%、日本42%でパラグアイが優勢だが、これは日本が守りの布陣で逆襲を狙ったためで、そのわりにシュート数がほぼ同じなのは日本の作戦が成功したことを示している。
手に汗を握る緊迫した展開で0対0のまま進み、後半なかば過ぎから双方が攻めの選手を次つぎに出してゴールを狙った。その交代策も適切だった。パラグアイが先に動くのを待った岡田監督の忍耐もよかった。
PK戦はサッカーの本質ではない。次回に進むチームを決める手段である。パラグアイのマルチーノ監督が言ったように「パラグアイはラッキーだった」だけである。
◇マルチーノ監督の分析
パラグアイの首都アスンシオンでは、史上初の8強進出を祝う市民が街の通りにあふれて熱狂している。そういうニュースが、PK戦決着から30分もたたないうちに、試合後の監督記者会見場に伝えられた。パラグアイが「歴史に残る」戦いをしたというのなら、この日の日本チームも同じだった。日本の選手たちの健闘を讃えたい。
しかし、アルゼンチン出身のマルチーノ監督の分析は冷静だった。
「パラグアイの選手たちの技術は、スペースのないところでも発揮できるレベルにはない。日本がスペースを与えない守り方をしたので得点をあげるのは難しかった」
自分の母国であるアルゼンチンの選手たちは、相手に取り囲まれてスペースのないところでも一瞬の足技で抜き去る技術を持っている。そういうレベルに対しては、日本のような守備策は通用しないだろう。そういう意味が言外に含まれていた。

パラグアイ戦の応援。外国人女性も。
6月29日(火)
ラウンド16 第4日
パラグアイ 0対0(PK) 日本
(プレトリア ロフタス・ヴァースフェルド)
◇日本の守備策が成功
日本対パラグアイの試合は、まったく互角だった。シュート数はパラグアイが13、そのうちゴールの枠内へ飛んだのが6、日本はシュート数12、枠内が5。ほぼ同じである。
ボールの保有率(ポゼッション)は、パラグアイ58%、日本42%でパラグアイが優勢だが、これは日本が守りの布陣で逆襲を狙ったためで、そのわりにシュート数がほぼ同じなのは日本の作戦が成功したことを示している。
手に汗を握る緊迫した展開で0対0のまま進み、後半なかば過ぎから双方が攻めの選手を次つぎに出してゴールを狙った。その交代策も適切だった。パラグアイが先に動くのを待った岡田監督の忍耐もよかった。
PK戦はサッカーの本質ではない。次回に進むチームを決める手段である。パラグアイのマルチーノ監督が言ったように「パラグアイはラッキーだった」だけである。
◇マルチーノ監督の分析
パラグアイの首都アスンシオンでは、史上初の8強進出を祝う市民が街の通りにあふれて熱狂している。そういうニュースが、PK戦決着から30分もたたないうちに、試合後の監督記者会見場に伝えられた。パラグアイが「歴史に残る」戦いをしたというのなら、この日の日本チームも同じだった。日本の選手たちの健闘を讃えたい。
しかし、アルゼンチン出身のマルチーノ監督の分析は冷静だった。
「パラグアイの選手たちの技術は、スペースのないところでも発揮できるレベルにはない。日本がスペースを与えない守り方をしたので得点をあげるのは難しかった」
自分の母国であるアルゼンチンの選手たちは、相手に取り囲まれてスペースのないところでも一瞬の足技で抜き去る技術を持っている。そういうレベルに対しては、日本のような守備策は通用しないだろう。そういう意味が言外に含まれていた。

パラグアイ戦の応援。外国人女性も。
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