ワールドカップ12大会取材のサッカージャーナリストのブログ
牛木素吉郎のビバ!スポーツ時評
南アフリカW杯 / 2010年06月26日
作戦的中、日本がベスト16に!
南ア・ワールドカップ旅日誌(19)
6月24日(木)
E組 日本 3対1 デンマーク
(ルステンバーグ ロイヤツ・バフォケン)
◇守りの布陣で攻めのサッカー
岡田監督は2つの矛盾したアイデアを両立させようと試みた。
一つは、初戦のカメルーン戦で成功した守り重視のシステムである。一方で、選手たちには積極的に攻めのサッカーをするように指示した。引き分けでも決勝トーナメントに進出できるが、引き分けを狙って守ろうとする気持ちになると、力のある相手の猛攻を支え切れなくなるおそれがある。
「最初は4:2:3:1だった」と岡田監督は試合後の記者会見で話した。ボランチ2人で攻めを重視する意思を示したのである。しかし、間もなく「4:3:3に変えた」という表現で守りの布陣に切り替えたことを説明した。ボランチを3人にして守りを厚くしたわけである。初戦のカメルーン戦と同じ形だが、中盤の両翼を前線のプレーヤーに数えて、攻めの気持ちを示したのだろう。
◇作戦的中、理想的なゲーム展開
システムを切り替えて間もなく、本田圭祐の37㍍のフリーキックが、みごとに決まった。そのため結果的に、変更したシステムがリードを守るために機能しはじめた。30分にもフリーキックから遠藤保仁が2点目。デンマークは引き分けではダメなので、3点を取らなければならい。日本はほぼ、安全圏にはいった。
後半30分に点取り屋の岡崎慎司を交代で出した。「最後の15分も守りに入るな。積極的にゴールをねらえ」というサインのようだった。
そのあとにPKで1点を返されたが、終わり近くに本田-岡崎のコンビで3点目。最後には今野泰幸、稲本潤一と守りの要員を出して締めくくった。
いろいろな展開を想定してゲームプランを立てただろうが、その中でもっとも理想的な展開が、ぴたりとあたった。こんなみごとな作戦的中はめったにない。
スタンドで名波浩さん(左から2人目)と会ったビバ!ハウスの仲間。
6月24日(木)
E組 日本 3対1 デンマーク
(ルステンバーグ ロイヤツ・バフォケン)
◇守りの布陣で攻めのサッカー
岡田監督は2つの矛盾したアイデアを両立させようと試みた。
一つは、初戦のカメルーン戦で成功した守り重視のシステムである。一方で、選手たちには積極的に攻めのサッカーをするように指示した。引き分けでも決勝トーナメントに進出できるが、引き分けを狙って守ろうとする気持ちになると、力のある相手の猛攻を支え切れなくなるおそれがある。
「最初は4:2:3:1だった」と岡田監督は試合後の記者会見で話した。ボランチ2人で攻めを重視する意思を示したのである。しかし、間もなく「4:3:3に変えた」という表現で守りの布陣に切り替えたことを説明した。ボランチを3人にして守りを厚くしたわけである。初戦のカメルーン戦と同じ形だが、中盤の両翼を前線のプレーヤーに数えて、攻めの気持ちを示したのだろう。
◇作戦的中、理想的なゲーム展開
システムを切り替えて間もなく、本田圭祐の37㍍のフリーキックが、みごとに決まった。そのため結果的に、変更したシステムがリードを守るために機能しはじめた。30分にもフリーキックから遠藤保仁が2点目。デンマークは引き分けではダメなので、3点を取らなければならい。日本はほぼ、安全圏にはいった。
後半30分に点取り屋の岡崎慎司を交代で出した。「最後の15分も守りに入るな。積極的にゴールをねらえ」というサインのようだった。
そのあとにPKで1点を返されたが、終わり近くに本田-岡崎のコンビで3点目。最後には今野泰幸、稲本潤一と守りの要員を出して締めくくった。
いろいろな展開を想定してゲームプランを立てただろうが、その中でもっとも理想的な展開が、ぴたりとあたった。こんなみごとな作戦的中はめったにない。
スタンドで名波浩さん(左から2人目)と会ったビバ!ハウスの仲間。
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