南アフリカW杯 / 2010年06月17日


断然格上のブラジル


南ア・ワールドカップ旅日誌(10) 
6月15日(火) 

G組 ブラジル 2対1 北朝鮮
(エリスパーク・ヨハネスブルグ)

◇寒波を跳ね返す試合
 快晴で昼間は太陽がさんさんと照っているのに、風が寒く冷え込んだ。最高気温7度、最低気温0度の予報だった。羽毛ジャケット、オーバーズボンを着こんで出かけた。テレビで全試合を生中継するため、各地の3試合は午後1時30分、午後4時、午後8時30分と時差をつけて始まる。よりによってナイターの試合を見る日に寒波襲来だ。
 しかし、キックオフになると寒さを忘れた。一つにはブラジルの選手たちのみごとな個人技のおかげで、もう一つには北朝鮮の選手たちの敢闘精神のおかげで。
 北朝鮮は、両翼がさがって、ほとんどの時間帯を5人の守備ラインで、ブラジルの攻めを懸命に跳ね返した。前半は0対0。

◇密集の中の高速パス
 サッカーのレベルには横綱と平幕以上の差があった。
 ブラジルはグループリーグの段階では選手の体調もチームプレーも十分でない。初戦でぶつかる北朝鮮にとっては番狂わせを起こすチャンスだったが、形勢は一方的だった。
 相手の密集守備のすきまで、カカを軸にボールをつないで攻め込む。一瞬のうちに、いい位置にいる味方を見つける判断の回転の速さと高速の中でのパスの正確さに舌を巻いた。
 後半2点を取ったあとも、ブラジルは攻め続けた。強い相手との試合なら、2点を守ろうとしただろうが、この日は、攻めの練習をしているようだった。北朝鮮は終了直前に、その裏を突いた逆襲からチ・ユンナムの独走ドリブルで一矢を報いた。これもみごとだった。


バックスタンドのブラジルの大きなユニフォーム


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