南アフリカW杯 / 2010年06月18日


アジアの力と南米の力


南ア・ワールドカップ旅日誌(12)
6月17日(木) 

B組 アルゼンチン 4対1 韓国
(ヨハネスブルグ サッカーシティ)

◇二手に分かれて観戦と取材へ
 プレトリアの宿舎「ビバ!ハウス」の住人は、二手に分かれて競技場に出かけた。5人はレンタカーで200キロ離れたポロクワネのフランス対メキシコ戦へ。これは午後8時30分からのナイターである。残りはハウスのオーナーの息子さんとその友人の車に分乗してヨハネスブルグのアルゼンチン対韓国戦へ。こちらは午後1時30分からだ。
 ライターの牛木、カメラマンの今井ら「メディア4人組」は、そろってアルゼンチン対韓国戦だった。取材組はメディア・チケットの受け取りや撮影場所の指定を受ける必要があるので、午前7時15分にビバ!ハウスを出発した。朝のうちは道路の水たまりが凍っていた。雲ひとつない快晴だったが、羽毛ジャケットに身を包んで出かけた。
 試合後、メディアセンターで2時間ほど仕事をして帰るので12時間がかりになるが、この日は昼間の試合なので帰りが深夜にならないで済む。

◇アジアのレベルはまだ低い
 アルゼンチン対韓国戦は、二つの点に注目して見た。一つは、アジアの力が南米の強豪に、どのくらい通用するかということ。もう一つは、アルゼンチンが決勝まで勝ち進める可能性をさぐることである。
 南米の強豪のチーム力は、まだ仕上がってはいなかったが、それでもアジアの力は通用しなかった。スピードにのったドリブルを反則しなければ止められない。そのフリーキックから前半に2点を取られた。後半の終わり、韓国の体力が衰え始めると、アルゼンチンは、攻めの練習のように奔放に攻め込んだ。前々日に見たブラジル対北朝鮮と同じである。
 アルゼンチンは決勝に進出する可能性を秘めている。メッシを軸にした攻めは速さと精密さが抜群である。この試合で見る限り、守りはちょっと不安だった。集中力を欠いたプレーで、前半のアディッショナル・タイム(追加時間)に1点を許した。


完全防寒武装で記者席に。ヨハネスブルグのサッカーシティ競技場で。

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