サッカー日誌 / 2011年07月09日


決勝トーナメント展望


女子ワールドカップ観戦日誌(14)

7月7日(木) 
試合なし

★ベスト8は順当な顔ぶれ
 グループリーグが終わって中2日の休みがある。敗退したチームは帰国する。日本はイングランドには敗れたが、生き残ったのでアウグスブルクから準々決勝試合地のヴォルフスブルクへ移動した。日本の取材陣もほとんどついて移動した。日本戦翌日のブラジル対赤道ギアナのグループリーグ最終日の試合で、フランクフルト競技場の記者席にいたのは、日本人では、ぼく一人だった。
 さて、ベスト8の顔ぶれは、きわめて順当なものだった。優勝を狙うドイツ、米国、ブラジルは、それぞれ決勝戦までの道筋を描いた戦いぶりだった。イングランド、スウェーデン、フランスの欧州勢が3強に次ぐチームだが、準々決勝では3強に当たらないで、お互いにつぶし合いになる。オーストラリアの進出は、ちょっと意外だったが、ノルウェーに競り勝った結果である。

★完成度の高い「なでしこ」
 日本は3強に次ぐグループに入る資格は十分にある。参加全チームのなかで、チームとしての完成度は、もっとも高いように見えた。一人一人のボールを扱うテクニックでは、ブラジル以外のチームには引けを取らない。体格とパワーでは劣るが、パスをつないで攻める戦術的な展開力で十分補っている。ただし、その特徴が生かせるような条件が整わないと「力」に圧倒されかねない。監督の国際的経験、戦術と戦略の能力は「?」である。
 メキシコの監督は「日本は優勝候補だ」と言っていた。もっとも日本に0対4で完敗したあとの言い訳めいた発言だから3割引きくらいで聞く必要はある。しかしブラジルの監督も、優勝候補のドイツ、米国を追って上位を狙えるチームとして、自チームのブラジルとともにフランスと日本をあげた。これは客観的評価だろう。
 展開と運に恵まれれば「ベスト4に進出する可能性がある」ということである。

★「大番狂わせ」は期待薄?
 準々決勝の組み合わせが決まったあと、ヴォルフスブルクのドイツ対日本に行くか、レバークーゼンのイングランド対フランスにするか、ちょっと迷った。「なでしこ」のイングランドとの戦いぶりから見て、あの体調では「大番狂わせは期待できそうにない」と思ったからである。それにフランスの試合を見ていないので、欧州の組織的サッカーがどんなものか、実際に目で確かめたいと思ったからである。
 また、ぼくが根拠地にしているフランクフルトからヴォルフスブルクまでは、かなり距離があり、試合開始が午後8時45分と遅いので日帰りは無理である。ドイツの出る試合だからホテルが取れないか心配もあった。
 しかし、幸いホテルが取れたので、次の日のドレスデンでのブラジル対米国を見るのと合わせて2泊3日の旅に出ることにした。


ドイツ対日本の準々決勝が行われるヴォルフスブルクのArena Im Allerpark


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