サッカー日誌 / 2015年08月02日


新国立競技場の解決策は?(中)


開閉会式は東京ドームで

IOCが新国立計画白紙撤回を了承
(7月29日、クアラルンプール)

★屋根があり、選手村に近い
 オリンピックでは、開会式が重要なイベントである。
 これまでは、メーン・スタジアムである陸上競技場で行なわれている。
 スタンドの観客収容能力が大きく、選手団が入場行進をするトラックがあるからである。
 神宮外苑の新国立競技場も、陸上競技と開閉会式で使うことを想定して計画されることになるだろう。
 しかし、ぼくの提案は、2020年の東京オリンピックのために、神宮外苑に新国立競技場を建設するのは断念し、陸上競技は調布の味の素スタジアムで行うというものである。
 それでは、開閉会式は、どこで行うか?
 味の素スタジアムで行うことも、可能ではある。
 しかし、ぼくのアイデアは「開閉会式は東京ドーム」である。屋根があり、東京湾岸の選手村からも、味の素スタジアムに比べれば比較的近い。

★大雨の可能性
 オリンピックの行われる7月~8月上旬は、日本では梅雨の残りと台風シーズンの始まりに重なっている。
 開閉会式が大雨に見舞われる可能性は高い。
 陸上競技は、ふつうは雨でも行われる。暴風雨であれば延期することもできる。
 しかし、開閉会式を風雨のなかで強行するのは適当でない。
 雨のために延期すれば、その後のすべてのスポーツの日程に影響する。
 これは現実的でない。
 そう考えれば、開閉会式は室内で行うのがいい。
 プロ野球の巨人戦が行われている後楽園の東京ドームは、総屋根の室内球場であり、テレビ中継や大観衆処理の設備と経験が十分である。
 東京オリンピックの開閉会式を行うには、もっとも適当ではないか?

★入場行進の人数制限を
 7月下旬にクアラルンプールで、IOC(国際オリンピック委員会)理事会が東京オリンピック組織委員会の森喜朗会長の報告を受け、新国立競技場計画の白紙撤回を了承した。
 そのさい、IOCのクレイグ・リィーディー副会長が「開会式は別のスタジアムでやったらどうか」と述べたという。
 開会式は、必ずしも陸上競技場で行なう必要はない。
 2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの開会式は、サッカー専用のマラカナン・スタジアムで行われる。
 ただし、問題もある。
 一つは、入場行進をする選手団が待機するスペースが、周辺に必要なことである。東京のど真ん中にある東京ドームの周辺に待機場所を作ることができるだろうか。
 できないのであれば、開会式の入場行進参加者数を、国別に制限すればいい。
 これまでも、すべての選手が参加しているわけではない。



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