彼方の異食住

バンクーバー暮らしの中で出会ったもの・感じたことを紹介します。

紅葉を求めて

2007-10-13 04:17:50 | ドライブ・旅行
10月も半ばに近づき、バンクーバーの木々もすっかり色づいてます。

さらなる紅葉を求め、サンクスギビングデーのあった先週末は、メープル街道へ遊びに行ってきました~。
「メープル街道」と言っても、そういう名前の道路があるわけじゃなくて、ナイアガラ~ケベックにかけての落葉樹林帯を指すようです。
…で今回は、ケベックとモントリオールを訪れてみました。(じゃぁ、最初からそう書けばいいじゃん…ってツッコミは無しでお願いします

■ 10/5(金)

前日の夜出発で、5日の朝にケベック着。

ケベックへは、モントリオール経由で飛行機を乗り継いで行ったのですが、その飛行機がまたプロペラの小型機で…。この時期、各旅行会社が競うように「ケベック・シティ紅葉ツアー」をやってるので、もっと大勢の人が飛行機に乗っていることを想像していただけに驚きました。
その上、ケベックに着いてもほとんど誰も飛行機を降りないし。恐る恐る飛行機を降りてから気付いたのですが、確か目的地がケベックの他にも1・2ヶ所あったような…。
何だか、シャトルバスのような飛行機でした

モントリオール空港に降りた瞬間からそうだったのですが、同じカナダとは思えないくらいフランス語の嵐。
私の頭の中にはフランス語の引き出しは無いけれど、旅行中 せめて「こんにちは」「ありがとう」くらいはフランス語で言おう…と思っていたのに、英語で答えるのがやっとでした_l ̄l○
でも、現地の人(特に、観光客相手のお仕事をされている人)は、パッと英語の脳みそに切り替わって、そのバイリンガルっぷりがすごくカッコよかったっす 憧れますわ。


キャピタル展望台からの風景です。町並みにヨーロッパの趣があります。

国内旅行と言えど、この日は時差ボケに襲われて、ホテルの周辺を散策するのがやっとでした(>_<)
お散歩するだけでも充分楽しかったのですが、ケベックの歩行者用信号は、ちっとも歩行者に優しくなくて(真面目に交通ルールを守るとすご~く待たされる)、そこが唯一の不満でしょうか。

■ 10/6(土)

本格的に観光をする前に、まずは腹ごしらえ。
おフランス風のモノが食べたくて、Casse-Crêpe Bretonというクレープ屋さんに入りました。
お食事用の甘くないクレープは、中身の具のバリエーションが豊富で、私はサラミ・チーズ・きのこの3種類を選択。
これがまたンマイのですわ。昔(今もあるのか分からないけど)セブンイレブンで売ってたブリトー(ハム&チーズ味)みたいで、素材の味を堪能できます( ̄~; ̄)ジュル
チョコバナナを始めとする定番のデザートクレープも、時々猛烈に食べたくなる時がありますが、甘くないクレープの方が最後まで飽きることなく(むしろモリモリッと)食べることができるのでおススメです(≧∇≦)b


城塞都市だけあって、町のいたる所に砲台が設置されているのですが、「平和そのもの」な風景の中にこういう非日常的なモノがある…っていうのが、何となく不思議な気分にさせられます。


旧市街(Lower Town)から見た旧市街(Upper Town)…と言いますかホテル(フェアモント)なんですが、ケベックの象徴的な建物の1つです。
このアングルも良いのですが、セント・ローレンス川を行き来するフェリーの上から見た眺めも、旧市街が一望できて格別なものがありましたよぅ。

■ 10/7(日)

今日はモントリオールへ行く日なんだけど、すぐに移動してしまうのは勿体ないくらいの いいお天気だったので、ケベックの街中を少しの間ふらり。


旧市街を取り囲むように造られた城壁と門です。う~ん、メルヘンチック。
ここの周辺をよく馬車が通るのですが、その光景を見るにつけ、「『馬車馬のように働く』とはこういう事か」とか「この馬たちは一体 何時間労働なんだろうか」とか考えちゃう私は、メルヘンの世界とは無縁なんだろうなぁ(笑)


ケベック州議事堂です。
時間の都合で 中には入らなかったのですが、重厚な外観が「いいなー」と思いまして、ここでパチリ。


旧港市場でお買い物♪
もうすぐハロウィンという事もあり、でっかいカボチャとおそらく名産品のリンゴがたくさん店先に並んでました。

↑の市場に、サイダーと呼ばれるお酒をたくさん見かけたのですが、酒屋さん曰く「ワインの原料がブドウなら、サイダーの原料はリンゴなんだよ」とのこと。
「おー、ケベックってメープルシロップの他にもリンゴが有名なんだー」と思ったのも束の間、「そう言えば昔、『りんごワイン』って名前のお酒を飲んだことあるぞ。あれっ、あれあれ…(゜∀。)」と、脳内ラビリンスをさまようハメになったのは言うまでもありません。

ここで旧港に立ち寄ったのには訳がありまして…フフ
実は、ケベック~モントリオール間の移動は、VIA鉄道を使ってみたのでありま~す
(単に、市場が鉄道駅に近かったから 寄ってみただけです…^^;)
「紅葉追っかけツアー」の醍醐味です(=^^=)

車窓からの風景です。紅葉のピークには、ちと早かったかも。
電車にガタゴト揺られながら 美しい景色を眺めていると、無性に駅弁が食べたくなりましたぁ
う~、日本人の性ってヤツです。やっぱ今の時期だったら、サンマ弁当か栗おこわかな。

鉄道での移動は贅沢だし、非常に楽しかったのですが、到着時間が予定と全っ然合ってなくて、危うくモントリオール手前のひなびた駅で降りてしまうところでした。
ルーズなお国柄です

■ 10/8(月)

心なしかバンクーバーっ子よりオサレに見える、モントリオールっ子。
こうしちゃいられんっ…とばかりに張り切ってオシャレをして、ダウンタウンを散策してきました(^^;)


ノートルダム大聖堂です。
そう言えば、ケベックにもノートルダム大聖堂があったけど、一体いくつあるんだろう?…あ、本家はパリなんですね(当然?)。


…で、コチラはノートルダム大聖堂の中。
素人なりにステンドグラスや天井画を見て「美しいなー」って思ったり、何となく厳かな雰囲気を感じ取れはしたのですが、こういう場所を訪れるんだったら、もっと宗教の事とか歴史的背景とかの知識を深めてから眺めたかったな…と思いました。


モントリオール市庁舎です。
「カナダは比較的新しい国で、歴史が浅いからつまらない」とボヤく人がおりますが、こういうヨーロッパ風の古い建築物だって、立派なカナダの文化であり財産なんですよねぇ。(しみじみ)


紅葉がすごくキレイだったから、旧港の埠頭でもパチリ。
…が、あまりの寒さに耐えかねて、長居はできませんでしたが

…で、最寄のバーで一休み。

ケベック料理の1つ、プーティーンでございます。
フライドポテトにグレービーソースととろけるチーズが乗っかってます
「やっぱフライドポテトにはケチャップでしょう~」という常識を覆す美味さ。ちょっとコンソメ味のポテチに似てるかも。一度お試しあれ(≧ω≦)b グー

■ 10/9(火)

本日は旅の最終日。
ホテルから歩いてちょっとの所に、モントリオールの名前の由来にもなったと言われている公園があると聞き、「わ~、そんな由緒ある公園なら、帰る前に展望台だけでも見ておきたいわぁ」と軽い気持ちでおりました。
確かに、20分くらい歩くと公園の案内が見えてきて、あとは展望台までもう少し。

…の予定だったのですが、公園の手前まで結構勾配のある坂道を登って体力を奪われていたので、目の前に見える急な階段にサーッと怖気づき、「え~、もっと歩きやすそうな道を行こうよ~( ̄д ̄)」と言い出したのが不運の始まりでした。
なだらかな道を選んで行けども行けども展望台が見えてくることはなく、焦って近道してみるも、それが裏目に出て現在地を見失ってしまう事態に…

ようやく現在地を確認できる場所に着いた…と思ったら、全然違う方に歩いててビックリ|||||/( ̄ロ ̄;)\||||||| (注:方向オンチではない…ハズ)
公園内はとにかく広く、軌道修正した頃にはヘトヘトになっておりました

念願かなって、モン・ロワイヤル公園の展望台に到着で~す(笑)

予想外に襲い掛かる疲労と空腹。
それでもランチするならおしゃれカフェで…って訳で、頑張ってプラトー・モン・ロワイヤル地区方面をプラプラしてみました。
この時 既に空腹のピークに達していたので、目をギラギラさせながら食べ物屋さんを探したのですが、う~ん、なかなか良い感じのカフェを見つけられませんでした(>_<) (注:方向オンチではない…ハズ (苦笑))
や~っと見つけたカフェで頼んだものは、やっぱりクレープ。だって、美味しいんだもんっ

クレープ食べて元気100倍!…になったところで、バンクーバーへの帰路についたのでした