欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

しあわせへの道

2007-02-10 | message
ゆっくり呼吸するようにつとめなさい。
身体中の力を抜くことです。
頭の中をかけめぐる、あらゆることから自分を解放しなさい。
次から次へと湧き出てくる日常のあらゆることを、今は関係ないとつき離すのです。
おだやかさにつとめなさい。
うれしいこと、楽しいこと、明るい考えの方へとあなたの心を向かわせるべきなのです。

心がのぞむもの。それがあなたにとってのしあわせです。
心に浮かべてワクワクするもの。それを実現することがあなたにとっての目標です。
自分を信じて。
けっして、かなわぬ夢などないことを心に誓うことです。
それに向かおうとする気持ちに、自分を合わせていくべきなのです。

あなたにはなにも不足するものはありません。
あなたの心に浮かぶもの。それは実現可能なあなたの夢であり目標なのです。
自分を信じることです。
そして、そんな正直な気持ちに、自分のすべてを合わせていくべきなのです。

あなたにできないことはなにもありません。
そう、あなたにできないことは本当になにもないのです。

はしり書きの紙

2007-02-10 | poem
だれもがその列車にのろうとしていた。
みんな故郷への思いが強いから。
列車のドアが閉まらずに、車掌が人を列車の中に押し込んでいる。
列車の上に這いつくばってしがみついている者もいる。
みんな故郷への思いが強いから。
この土地に早く見切りをつけて行ってしまうのだろう。

次の便はいつになるのかわからない。
たぶん今日はこの便が最後だろう。
しかし、僕はこの列車に乗ることはなかった。
なにかに惹かれてここに残るんじゃない。
今はただ力が出なくて、このベンチから立ち上がることができなかったからだ。
僕はこの列車を見送ることにした。
そして、また自分の中に力が湧いてくるのを待つことにしたんだ。

僕の手元には友人からのはしり書きの紙がある。
友人はこの列車で故郷へ帰る。
僕はその紙を正直見たいとは思わなかった。
友人との距離が離れていくのを悲しんでいるわけではない。
友人との思いがしだいに疎遠になっていくのを認めたくないからじゃない。
列車が走りはじめる音がする。
ホームで見送る者などはいない。
もちろん友人がどこに乗っているかももうわからない。
僕は列車を見なかった。
その列車には乗らなかった。ただ、それだけのことなのだ。

僕は友人からのはしり書きの紙をズボンのポケットに押しこんだ。
もしかするとその紙を見ることはもうないかもしれない。
僕はその紙のことを早く忘れて、列車の出たホームを見渡しながら、これからのことを考えようとしていた。

"私の良き友よ。
生死の狭間をともにかいくぐってきた尊い友よ。
これからもなにがあろうと私は君との友情を忘れはしない。
君への思いはいつまでも変わらない。
私はいつも君とともにいる。
今までだって。もちろん、これからもだ。

つらい時、苦しい時、自分を見失いそうになった時。
私はそんな時に君を思い出すだろう。
そして、私は生きていく。
君もこの大地のどこかで生きていることを確信しながら。
友よ、これだけは忘れないでほしい。
私はいつまでも君の友人だから。
それはどんなことがあっても変わらないから。

私は君の変わらぬ友だから。
いつまでも変わらぬ君の心からの友だから。"