KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★TOKYOライフ

2006年02月15日 | KAORUの好きなものギャラリー
             【表参道ヒルズのウィンドウ】

“住めば都”と人は言う。

私にとっての都もその格言どおり、もちろん東京である。

大阪で生まれたそうだが、記憶はない。
物心ついた時から、ずっと東京だったから、
特別にどうも思ったこともなかった。
まわりが皆東京人だったからだ。

大学生になり、日本全国から集まる学生たちと触れ合う
チャンスができると、すこし出身地を意識するようになった。
世間が東京の人は冷たい、とか情けが薄いというから、
実際にそんな風に感じたこともなかったが、
そんな所なのかな?、もし事実ならちょっとイヤだな・・・
と思ったりしたこともあった。

大学では地方から集まる学生たちが「県人会」なるものを
作って定期的に開催していたのに、なぜが「東京都民会」
だけが存在しなくて、いつも淋しく思っていた。

掲示板のあちこちにポスターが貼ってある。

「長野県人会 ○月○日、北越谷の呑兵衛にPM7:00集合!」
などと書いてあると、いつか「東京都民 集合!」の
号令がかかるんじゃないか、とほのかに期待もしていたが、
とうとう幻に終わってしまった。

時折、送られてくる卒業生の会報誌を読んでいると、
いまだに、地元で定期的に会が開かれている、と
報告する県がいくつもあるほどだ。

なぜ、東京の人は群れたがらないのか、理由を考えてみた。

やはりみんながそれぞれ地方出身者だから?
三代続く江戸っ子は探すのさえも難しいだろう。

たとえば我が家も、両親が大阪出身で生粋の東京人ではない。
だからといって、“よそ者”扱いされたこともなければ、
東京を他の土地のように思ったこともない。

そんな人ばかりが集まった土地柄のせいで、誰が他人で
誰が身内なのか、そんな境界線がまったく存在しないのだと思う。
つまり概念として、外と内の感覚がとても薄いのではないだろうか。

住んでいる場所を理由に、集まってもみんな生粋人じゃないし、
誰が本当の身内で誰が他人かわからない状況下で、
集合しても意味がないから?なのだろうか?
“東京”という理由では集まる必要性がない、と
いうことなのかもしれない。



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そういえば、日本人が海外で生活した時には
どの国でもほとんど群れない、という話を聞いたことがある。

たとえば、中華街やコリアタウンのような構成の町は
ロサンゼルスの「リトルTOKYO」ぐらいだろうか。

オーストラリア在住の友人も言っていた。
仲の良い数人では集まるけれど、日本人だけが大勢で集まって
イベントや集会などを開くことはないし、みんなで一緒に
ビジネスをやろう、なんていう発想もないという。


これはまた、どんな心理や国民性が働くのだろう?
島国に住む日本人は保守的とも言われるが、
それは必ずしも団結しながら守るのとは異なるようだ。

この課題はまたぜひリサーチしてみたい。

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東京に住んでかれこれ40年…。

気がついたらずいぶん長くお世話になっているものだ。


このところ、いろいろなスポットが出現し、
話題性には事欠かない。
丸の内、汐留、六本木…。

汐留にはかろうじて、作品展があったりして数回足を運んだが、
丸の内と六本木ヒルズはまだ行ったことがない。

なぜなら用事がないからだ。

あえて、わざわざ行っても、特別興味のあるお店もないし。
だって、すっかりチェーン展開をしているから、
どこでも同じもの見れるし。なんて思うから。
チャンスがあればもちろん行ってみたい、程度である。

「KAORUさんほどの人がなんで?」と言われるが、
その意味は「じゃあいっつも何処に行ってるの?
あんなによく買い物してるじゃないの?」という疑問符でもある。

用事ついでに通りすがりのお店に入るぐらいで、
特にココが御用達!などというこだわりもない。

以前、「やっぱり電化製品を買うときは三越でしょ!」と
言っていた関西出身の人がいたが、それには驚いたし、
先日は保護者会に遅れてきたお母さんが、
「私、急にトマトが食べたくなっちゃってね、
トマトといえば“三越”じゃない?だから買いに行ったら
すっかり遅くなっちゃたわ」と言い訳していた。

・・・・・。

それはその通りだわ!と相槌を打つことも出来ず、
なんとコメントしてよいのかわからず、両方とも、
へぇ~、そうなんだ…。でひとまずやり過ごすことにした。


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今一番HOTな話題の、先週オープンしたばかりの
表参道ヒルズには火曜日のレッスンの帰り道に
フラッと寄ってみた。

昼頃、教室に向かう途中、先週の人出とぜんぜん
違うことに気がつき、圧倒された。
平日の昼間から、道に人があふれて休日並みである。

ブラインド物には特別に思い入れのない私は、
結局、最上階から回廊のようにグルグルと回りながら
1階まで降りて、何も買わずに外に出た。

表参道に面したウィンドウには某飲料メーカーの
ディスプレイが。道行く人は、真っ赤なボトルの文字を
読み上げている。

「炭酸ボンベ???…」
その後のセリフはない。

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そんな“サプライズ”が日常生活にあふれている東京は
クレイジーな面を持っているのかもしれないが、
思っている以上に、心優しい人が多い。
…という話は全国を転々と転勤した友人から聞いた。

よそ者ばかりだから、よけいに普通よりも心を遣う。
車も電車も人も多いからこそ、我先に、をすると
収集がつかなくなる。だからことさら、優しさを
意識しないと成り立たなくなるのが
本能的に皆わかっている。


交通量が多いわりに、事故の件数が比例していないことも
証明しているだろう。車を運転している人が、道路の
マナーもやっぱりいいよ!と教えてくれた。

譲り合う光景も以前よりもずっと見かけるようなった。

サプライズと優しさの街、TOKYOライフを若い頃よりも
ずっと楽しんでいる今日この頃。

次のHOTスポットの楽しみは、大田区品川区版の
ローカルな小冊子、「おとなりさん」に掲載していた未確認情報。
大田魚市場の場外に予定されているらしい、
サンフランシスコの「フィッシャーマンズ ワーフ」を
真似た新鮮な魚介類が食べられる場外市場。

ホントにホントに楽しみ~!
もう、遠くに行かなくてもいいんだわ。と思うと
ウキウキと心が弾む。

やっぱり、私はブランド物より“市場好き”


















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