重い雲を持ち上げるように空が開いた。
マンハッタンが黄金色に輝いていたある日の雨上がり。クイーンズからの摩天楼。
電車を降りて振り返ると
夜のとばりがおりかけた空の一部に
宝箱を開けた瞬間に輝く金銀財宝のような光が。
あまりの美しさに写真を撮っていると
Same idea! と言いながら
同じことを考えている女性がお隣でカメラを手に。
次に来た女性はスペイン語でたぶん、
美しいわね〜!と言っているのだと思う。
あれこれ話しかけてくるので、
ん?English please!とお願いしても
結局笑顔でスペイン語。
でも心はちゃんと通じてた。
駅のホームでもあちこち写真を撮る人々。
まるでフィルムのように刻一刻と変わる
空模様の美しさを通りすがりの人たちと
綺麗ね。と共有できる喜びと一緒に♪
ランドリーを待つ間の時間に、
1人で見上げる幻想的な空。
そして、昨日の夕方。
ほんのりと茜色に染まる摩天楼を
ニュージャージーのハドソン川のほとりから、2人で。
夏の夕暮れ時は
まるで美しいショータイム。
誰と見ても、それがたとえ1人でも。
天からのギフトの素晴らしさはいつも同じ。