KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★「光の中のスリランカ」第一話“旅立ち”

2012年01月05日 | 旅の物語



旅に出るには、さまざまな理由やきっかけがある。

出張など、自分の意思とは関係のない場合や、
誰かに誘われたから。
…というように流れにまかせるもの。

何かのきっかけがあり
自分で思い立ち、プランニングしていく
自発的なシチュエーションの場合。

同時に誰かと同じタイミングで
私もちょうどそう思ってた!
行こう~!とシンクロ的に盛り上がるケース。



そして、
“時間”というスケジュールやら
“物質”という予算などの金銭的な要素や
“環境”という自分を取り巻く周囲の状況など


複合的な要素がいくつも
合致して始めて成立するものだ。


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2011年の旅を振り返ると、


仕事のついでに旅をプラスして。

家族との旅のついでに仕事をからめて。

イベントと一緒に大勢と。

仲良しと2人で。


そんな中、2011年最後の旅路は久々の一人旅。

初めてのスリランカ。



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今回のきっかけは、「ボディメンテナンス」。

そして、一人になって自分を静かに見つめたかった。

そんな思いが旅ゴゴロに火をつけた。



「一人旅って憧れるけど、
一人でごはん食べるのが淋しい気がするの。
特に夜ごはん!
朝と昼はまだいいけど、
夜ひとりって淋しくない?」

たくさんの人がそう思って躊躇する。


「え?おうちで、一人で夜食べることないの?」と聞くと

「う~ん、それはもちろんあるけど、
外で一人は・・・。

だけど仕事帰りに
夜、ひとりで回転寿司にいって、ビール飲むことはあるわ!」


「それが出来るなら、海外でもぜんぜん問題ないよ!」

「KAORU♪さんは淋しく思ったことないの?」

「ないわけじゃないけど、平気。
一人ぼっちで淋しい分、
いつもの生活のありがたさを実感できるから
そんな時間も大切だわ~♪」と答えている。


そう。
一人旅には孤独を乗り越える
“勇気”や“強さ”も必要なのだ。

そして、
いったん乗り越えてしまうと
それを”勇気“や“強さ”なのだと思えないぐらい
“快感”となり、やがて“当たり前”の境地へと変移する。


その一線を超えるか超えないか。
そこだけが問題で、あとはなんてことない。


だって、その先には普段は見ることのできない
驚くような光景と出会いと、感動が待っているからだ。


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スリランカを選んだのには
いくつかの理由がある。


まず、「ボディメンテナンスをしよう!」と決めた。

そしてデトックスとなると、アーユルウェーダが思い浮かんだ。

ネットで
「アーユルヴェーダ、長期滞在」と検索すると
本場インドとスリランカのツアーがヒットした。

インドは賛否両論分かれる場所。
大好きでとことんハマるか、もう二度と行きたくないか。

いろんなコトが頭をよぎる。

数年前に
妹のNAOKOが行ったインドは
本当にキレイになって帰ってきたが
“赤痢”疑惑で大変そうだったしなぁ…。
(疑惑じゃなくて、ホントだったっけ?)


体力が万全といえない状況下で
万が一“赤痢”は超ハードだしなぁ。

いくら図太いワタシでも、
ちょっと弱ってるし、ダブルパンチは
かなりキツいわ~。

ここは、安全パイ狙いでいこう。


スリランカは何人かから
感想を聞いたことがあるけれど
危険な話や武勇伝は耳にしたこと
ないから大丈夫かも。

2004年12月26日のスマトラ沖地震で
多数の犠牲者を出したスリランカで
たくさんの孤児が出て
ガールズホームが足りなくなり
設立を呼びかけた
NGO団体スプートニクインターナショナルさんに
協力するご縁もあり
いつか行きたいと思っていたことも決め手のひとつだった。



しだいに検索キーワードは
「スリランカ、アーユルヴェーダ、長期滞在」と

変わってきて、
いくつかのホテルに絞り込まれた。


写真から伝わる波動や
実際の口コミを見ながら選んだのは
「“バーべリン リーフ アーユルヴェーダ リゾート”(Barberyn Reef Ayurveda Resort)」。

身体に溜まった毒素を排出し、
日頃の生活で乱れた心身のバランスを整える目的で
本格的な治療を行っている、というフレーズに
心ひかれた。


そして、せっかくだから、という理由で
あとから
「ガールズホーム」への訪問を決めたのだった。





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「治安は大丈夫だったの?」

帰ってから数人に聞かれて、
「え?…あ!うん、大丈夫だったよ!」と
返答しながら初めて国の情勢なんて
考えてもいなかったことに気がついた。


数年前の情報では
内戦が続いていて、北部はテロ集団がいる。という
ことを何かで目にしたのか、聞いたのか
定かではないが、おぼろげながら知っていた。


「数年前に大統領が変わって
内戦は終了して、今はすっかり平和になりました。」
と教えてくれたのは

空港へ迎えにしてくれたスプートニクスリランカの
日本人スタッフ、Sさんだった。


機内整備の関係で
1時間出発が遅れ、到着が夜中になり
さらに車で2時間弱。
最初の宿泊先、国際交流会館に
到着したのは午前2時過ぎ。

日本時間では午前5時くらいだから
我が家を出発して、実に20時間が経過していることになる。

成田空港までは家から約1時間半。

その他の県に住んでいると
まず成田に着くまでが
ひとつの旅になる場合が多いけれど

本当に近い距離で
恵まれた場所に住んでいる。
それでも延べ20時間。


フライト時間自体は
直行便ではなかったので13時間ぐらいだっただろうか。

帰りは、直行で7~8時間と
あっという間だった。


やはり、海外は体力と気力が勝負。
元気なうちに、と誰もが思うのは
移動時間の長さに耐えられてこそ、が基本だからである。


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旅に出たくなる理由のひとつは

気がつかなかった、自分自身の奥深い内面に触れ
知らない世界で違う文化に出会い、
触発され、さらにまた自分を知る。


自分の新しい側面を試してみる
またとないチャンスでもある。


一人旅は、それが最大限に可能な時間なのである。

静けさの中で得られるものは
孤独と引き換えに、みずみずしい躍動感あふれる
自分の存在意義や意味に気づく
まるで瞑想のようなひととき。

対話する相手は、
ほかの誰でもなく、自分自身なのだから。

とはいえ、
ひとりポツンと侘しく、なんてしていられないのが
この一人旅のおもしろさ。


一人でいるからこそ、
みんなが声をかけてくる。

一人でいるからこそ、
誰かとお話ししたくなる。


2人以上では、経験できない
広がりと奥行きが待っている。


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60年以上前にイギリスから
「セイロン」という名前で独立し
1978年、「スリランカ」という国名に変更したという
歴史を持つ。

シンハラ語で「光り輝く」「高貴な」という意味なのだという。


実は帰国してからその語源を知って驚いた。

フォトブックのネーミングを何にしよう。
と考えていた時、

思いついたのが“輝く“とか“光”という言葉だったからだ。

「食べて 祈って 恋をして」という
ジュリア・ロバーツの映画にちなんで

「食べて 祈って スリランカ」とか
「食べて 祈って 癒されて」なんてどうかな?
と迷ったりしたけれど


一番最初に思い浮かんだ
“「光の中のスリランカ」フォトブック”にしよう。

シンプルな題名だけど、いいよね。
そう決めていた。

だって、すべてが輝いていた。
人も景色も、そして私も。


だから「光」しかない。


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そんな私の光り輝く時間を、

写真とともに少しずつご紹介します♪




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