磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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サヨナラはお乳の匂い-脱走から生まれた わたしの終戦-

2009年03月20日 | 読書日記など
『サヨナラはお乳の匂い-脱走から生まれた わたしの終戦-』
    荒木正夫・著/村上新一郎・絵/あらき書店1985年

この本を読んでいて、以前も同様のものを読んだ気がしました……。



このようなブログをつくっておくと、検索ですぐにわかりました。

ごめんね、お母さん

著者である荒木正夫は、あらき書店の発行者。

長崎で、長崎の本を出していた会社ですね。

原爆に関連する本も何冊も出している会社ですね。

その人が書いた体験にもとづく本です。

「あとがき」 下「」引用。

「原子爆弾が投下されて、今年で四十年。十四歳にして、佐世保海軍諌早分院に配属されたわたしが、そこでの救護活動を通じて生々しく体験した戦争の災禍(さいか)を、いま、しみじみと思い起こすのには何の不思議もありません。」

挿し絵は村上龍氏の父だという。下「」引用。

「挿し絵は作家の村上龍氏の父君の村上新一郎先生に、わたしの書きなぐった文章を読めるように直していただいた高尾勉先生。その他、あれこれ出版に協力して下さったNHK北九州放送局の蔭山さん、山田カメラマン、-略-などの方々に、厚くお礼を申し上げねばなりません。」

「追記」で書かれてあります。下「」引用。

「わたしの母は、昭和二十七年に小倉で亡くなりました。
 その母が、二十二年に小倉に引っ越して間もなく、--正夫は、やっぱり船に乗らんでよかった--と、しみじみつぶやいてくれたことがあります。わたしは、いまでもその時の顔を思い出します。
 決して長い歳月ではありませんでしたが、母一人・子一人の生活が、少しでも長くと祈っていたであろう母の心根(こころね)を知って、わたしは、いまでも熱いものがこみ上げてくるのです。
 その母にもこの本を読んでもらいたいのですが、それを考えることは、所詮、甲斐ないことです。
 最後に、いまは亡き母へ、そして、数々の被爆者の御霊に対し、心から御冥福を祈りたいと思います。
   六十年八月六日  荒木正夫」








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