磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦争する国、平和する国-ノーベル平和賞受賞者…

2009年09月15日 | 読書日記など
『戦争する国、平和する国-ノーベル平和賞受賞者現コスタリカ大統領オスカル・アリアス・サンチェス氏と語る-』
   小出五郎・著/佼成出版社2007年

「九・一一」と返り咲き。下「」引用。

「その後、「九・一一」があり、アメリカ主導の戦争へ世界は一色に塗りつぶされてゆく。コスタリカの主張する平和の影が薄くなってきたような雰囲気の中で、アリアス氏は、昨年大統領に返り咲いた。
「平和は待っていてもやってこない。平和は実現するものである」と情熱的に語る。小国とはいえ「平和する」国のリーダーとして、その発言と行動は重みを増している。」



話し合いの民主主義……。下「」引用。

「小出 「コスタリカという国の特徴をキーワードで表現するとしたら、何ですか」
アリアス氏 「そうですね。『平和の国』、です。五○年以上前に軍隊を廃止して、世界に平和を宣言した国です。
複数の政党があります。つまり、話し合いを大切にする民主的な政治を理念とする国です。寛容の国、ひじょうに穏やかな国です。
中米地域に平和を実現させるための労を惜しまなかった国です。
一九八○年代、超大国の冷戦の影響を受けて、私たちの隣国である、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグアは、戦争に明け暮れていました。内戦が続いていました。
私たちの国は、隣人であるこれらの国々に、平和を実現するには武力で圧倒するのではなく、じっくり対話をするべきなのだと、大胆に持ちかけ成功させました。武器を沈黙させることができたのです。
いまは、希望を持って未来を見つめることができるようになった国、といえると思います。」

ソビエトの会議とは異なるようですね……。

「平和を輸出する」 下「」引用。

「「平和」はコスタリカの戦略なのである。一方で、コスタリカは旗じるしとして、「平和」を掲げ、他方で、国際環境をコスタリカにとって有利な方向に導こうとする。
 旗じるしと具体策と行動。この三点を一体化しているところがコスタリカ流である。」

当時のレーガン政権。下「」引用。

「当時のレーガン政権は、ニカラグアに左翼政権が誕生したとき、ひそかに対抗する右翼ゲリラ「コントラ」を支援した。
 アメリカは民主主義より反共を第一に考え、反共であれば非民主的独裁政権でも支援するが、そうでない場合は冷淡である。-略-」

プロパガンダのブッシュ。下「」引用。

「しかし、「九・一一」以降、アメリカはブッシュ大統領を先頭に、反テロを掲げる「呪術的興奮」常態に陥った。
 ブッシュ政権は、「九・一一」に衝撃を受け、テロは犯罪ではなく戦争と断じた。その瞬間に、「反テロ」は新しい魔法の言葉となった。
 マスメディアの論調もほぼ一色に塗りつぶされた。アメリカ人はブッシュ政権を熱狂的に支持した。大統領支持率は一時、九○パーセントという驚異的なレベルにまで達した。雪崩か地滑りのようだった。-略-」

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小泉の責任……。下「」引用。

「日本はアメリカに協力して、イラクに派兵した。イラクを攻撃する理由がなかったと判明したいまも、当時の小泉首相の政治判断の誤りを指摘する声は聞こえない。政治家の責任を問わない日本人は、まことに不思議な国民というほかない。」

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