磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

花の命は短かくて 原爆乙女の手記

2008年03月01日 | 読書日記など
『花の命は短かくて 原爆乙女の手記』
   小島順・編/共同出版社1953年

『原爆乙女』という言葉が差別ではないかという……。そう思える部分もある。積極的な平和とは、構造的暴力をなくしていくものですね。ヒトラーも平和のためといい、戦争などをはじめた。ヒトラーたちのは平和ではない! 名目だけ平和! そうなっては平和はない!



谷本牧師のところに集まった女性たち。下「」引用。

「そうした二十六年八月、市内流川教会の谷本牧師に私は会ったのだったた。先生のもとで開かれる。原爆をうけた者同志の、毎週月曜日夜の集会へ私は欠かさず出席した。聖書のお話をきき、みんなと一緒に讃美歌を唱うその場の安らかな雰囲気に解けこむのが私には唯一の喜びとなった。日曜日の礼拝にも出て、だんだん私は信仰へと導かれていった。漠然として何かを与えられた。それは神の御恵みであった。」

■目 次■
■花の命は短くて
・美しい園を求めて  柴田田鶴子  9
・この世の涯に投げ捨てられて  箕輪豊子  55  
・打ちひしがれし春の草花  江守肇子  62
・いつの日かえる失われた微笑  山岡美智子 74
・苛酷な運命に泣きつゝ  西岡伊津子  85
・誰が怖しい爆弾を落としたのか  西岡智恵子  91
・灼熱の光の中に立つ  川崎景子  100
・私は生きている!  石谷瑶子  108
・乙女の夢も消え果てゝ  国村スエ子  123
・たヾ神の愛に生く  新本恵子  133
・消え去らぬ悪夢の爪跡  木原敏枝  137
・忘れ得ぬあの日あの時  竹本恵美子  146
・“神の裁き”と他人はいう  平田頴子  154
・意識不明のまゝ三カ月  森カツエ  159
■死の街を逃れて  原田君枝  169
■あとがき  小島順  317

この本では、「天皇陛下万歳」死んでいった人たちが書かれています。
兵隊さんの音頭だったという。

「あとがき」で書かれてあります。下「」引用。

「私はこの一書を編みながら、何度泣いたかもしれない。思わずこみあげる涙をどうすることもできなかった。それは、余りにも生々しい残酷さに泣き、傷ついた乙女の悲痛な魂の叫びに泣き、恩讐を乞えた乙女の清らかな祈りに泣かされた。」

これも、女性を添え物のように考えていたら、差別だとボクも思います。
現実にそうだったのか? それはボクには理解できません。
若い女性が事実、そうだったということを表現したかったのかもしれません。

でも、それを強いる社会だったとしたら、それは差別だと思います。



4. 








もくじ





エンタメ@BlogRanking



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。