磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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世界 2012-7

2012年09月16日 | 読書日記など
『世界 2012-7』
    清宮美稚子・編/岩波書店2012年

特集名 橋下維新



「偽装計画停電をくいとめよう」田中優。下「」引用。

「同様にご都合主義のデータは他にのもある。関電はそれまでは大飯原発三、四号機が再稼働しても五%不足するとしていたのに、政府の需給検証委員会では一転して「再稼働すれば夏の電力確保に余裕ができる」と述べている。大阪府知事は「原発を動かせば足りると、誘導されていくのは理解できない」と述べている。
 この中で、ひとつだけ明らかなことがある。それは「大飯原発の再稼働を企図して、恣意的にデータを変えている」ことだ。当初の関電の推計データは、まず需要量が過大だ。猛暑だった二○一○年の数値を用い、二○一一年の数値も過去五年平均の数値も使わない。節電効果も織り込まず、ピークシフト契約や時間帯別料金制度の導入もしようとしない。彼らが「節電困難」として排除している「冷凍冷蔵庫、コンピューターのデータセンター、半導体工場のクリーンルーム、病院」は、実際には最も節電効果が見込める分野だ。冷房の過剰な老朽エアコンの買い替えを進めれば、現在の三分の一の電気消費に下げ、コストも四年内に回収可能だ。クリーンルームも、約四割の節電を実現した事例がたくさんある。一九九○年以降、日本企業の省エネ率は世界に劣っている。これを促進するために、「節電すれば安くなる料金形態」の導入が必要だ。そうすれば、経済活性化と電力逼迫の同時解決が可能だ。しかし関電は、「はっぴeポイントクラブ」でオール電化を推進し、電気を使えば使うほど貯まるポイントを作り、消費を促進している。それで“電気が足りない”というのだ。
 供給量の側には過小評価がたくさんある。東日本大震災から一年以上の時間があったのに、なぜ休止中の火力発電所の手入れをして発電設備を増やそうとしなかったのか。これまで「原発とは関係ない、需給の観点から運用している」と言ってきた揚水発電所を、こんな肝心な時に十分使おうとしいないのか。-略-」

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「放射線影響研究と科学者 3・11後、社会的役割をどう果たすか」沢田昭二。

「日本の核開発(下)」

「福島農業の苦悩 「裂かれた絆」修復に向けた試行」山本俊明。










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