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母と子でみる13 延安からの手紙-日本軍の反戦兵士たち-

2009年05月15日 | 読書日記など
『母と子でみる13 延安からの手紙-日本軍の反戦兵士たち-』
   早乙女勝元・編/草の根出版会1991年

ボクの世代ではあまり知らない野坂参三(岡野進)のことが書かれてあります。



日本労農学校が中国にあったという。下「」引用。

「日本労農学校は、日本兵の捕虜のために作られた、世界でも例をみない、めずらしい学校です。かつて日本の帝国軍隊で、徹底した天皇制軍国主義教育を受けた「東洋鬼(トンヤンクイ)」の兵士たちが学生で、校長はモスクワからやってきた岡野進こと野坂参三氏でした。
 野坂氏は、本名だと暗黒の時代にどのようにねらわれるかわからないし、日中間はすでに戦争中で、中国の活動するにあたって林哲と名をかえました。-略-」

パーロと八路軍のことを言っていたそうです。下「」引用。

「当時、日本軍のあいだでは、八路軍のことをパーロといい、国民党軍とちがってゲリラ戦で神出鬼没、おまけにめっぽう強いことで恐れられていました。」

日本軍と八路軍の相違。下「」引用。

「すでに秋山一等兵は、度胸だめしと称して、日本兵の手になる中国兵捕虜への刺殺訓練を、何度も目にしてきました。はたしてそれが、ほんとうの中国兵なのかどうか、-略-
 ところが八路軍は、捕虜になった日本兵もまた逃亡兵も、決して拷問したり殺したりはしなかったのです。-略-」

今の中国軍とも違うんでしようね……。

今は核保有国であり、「死の商人」の国である……。

もくじ

【野坂の三つの任務】
1 日本の軍事、政治、経済、社会の実情の調査と分析を論文に。
2 前線での日本軍兵士に反戦活動の指導と援助。
3 日本軍捕虜の教育。

学生は優遇され、水くみもしなかった。下「」引用。

「武装を捨てた日本人は、国際的な友人と教えられていた」

岡野進(野坂参三)は今(当時)98歳で生きているといったら、驚く中国人。

「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。

「なお本書のために、貴重なお話のほか当時の記録写真まで、野坂参三さんからいただくことができましたのは、まことに恐縮のきわみです。」









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